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2010年03月28日 スリランカ教会発足式 一層の布教伝道を誓う

平成21年12月に新設されたスリランカ教会(山本宜亮教会長)の発足式が3月28日、スリランカのデヒワラ市内にあるマウント・ラヴィニア・ホテルで開催されました。式典には同市長、上座部仏教僧侶ら来賓をはじめ、コロンボやポロンナルワ、ゴールなど各法座所・拠点から会員約250人が参集。一層の布教伝道を誓い合いました。

スリランカに仏教が伝来したのは紀元前3世紀。今も国民の約7割が上座部仏教を信仰します。1983年、少数派のタミル人が分離独立を求めたことから民族対立が起こり、昨年まで同国政府軍と反政府武装組織との間で内戦状態が続きました。
そうした同国に法の種がまかれたのは、今から18年前。内戦を逃れて日本に滞在していたチャンドラセケラさんが大和教会で導かれたのが機縁となりました。帰国後、上座部仏教徒が多く暮らすデヒワラ市を中心に布教を展開。生活の中で生かす実践的な仏教であることに感動して会員が増加し、98年、正式な拠点としてスリランカ連絡所が承認されました。
2003年、庭野日鑛会長が同国を訪問した際には、同連絡所に約100人が参集。庭野会長の激励を受けた会員たちはさらに布教伝道に励み、05年の南アジア教会発足と同時に支部に昇格しました。昨年12月に山本教会長を迎えて新たにスタート。現在、同国内に九つの法座所・拠点を有し、2200世帯の会員を抱えます。
式典では、山本教会長を導師にシンハラ語で読経供養が行われました。続いて、会員代表が体験説法。大事故に巻き込まれながら奇跡的に助かった経験を振り返り、「今生きているのは仏さまのおはからい。これからは仏に帰依し、法に帰依する大切さを多くの人に伝え、サンガと共に仏道を歩ませて頂きたい」と決意を語りました。
このあと、鈴木孝太郎国際伝道本部長が登壇。庭野会長の年頭法話に触れ、「自己の救われだけでなく、すべての人が救われるよう努力し、精進する仲間が善き友です」と説明しました。その上で、仏性礼拝(らいはい)の大切さを強調。「自他の仏性を拝み、開顕することを一大眼目とし、修行してまいりましょう」と講話を述べました。
長谷川泰弘南アジア伝道区長のあいさつに続き、同国の上座部仏教僧侶で仏教文化センター長を務めるキラマ・ウィマラジャーティー師が祝辞を述べました。

(2010.4.9記載)