WCRP(世界宗教者平和会議)日本委員会青年部会は4月10日、広島市の平和記念公園周辺など市内4カ所で「ARMS DOWN! 共にすべてのいのちを守るためのキャンペーン」の署名活動を行いました。同キャンペーンは、WCRPグローバル・ユースネットワークが主催し、核廃絶や軍縮、世界の開発促進を目指して署名活動を行うもの。加盟する宗派・教団をはじめとする青年宗教者ら約120人が参加しました。
広島市は、2006年に初の「WCRP青年世界大会」が行われ、グローバル・ユースネットワークが発足した地。今回の取り組みは、来月にニューヨークで実施されるNPT(核不拡散条約)の再検討会議を前に、被爆地である同市で核廃絶を訴え、キャンペーンを市民にPRすることが目的に掲げられました。
署名活動のスタートにあたり、原爆ドーム前で秋葉忠利広島市長と面会。秋葉市長は参加者が見守る中、署名用紙にサインしました。このあと、核兵器による広島、長崎の惨禍に触れ、「被爆体験は誰にもさせてはいけないもの。核廃絶に向け、私も皆さまと共に努力していきたい」と語り、政治、宗教それぞれの立場で、また手を携えて核廃絶に取り組む重要性を強調しました。
署名活動には、キャンペーンの実行委員長を務める八坂憧憲・中山身語正宗青年本部長はじめ、同青年部会のメンバー、立正佼成会から松本貢一青年本部長、キャンペーンの本会実行委員長の藤田桂一郎・墨田教会青年部長、中国ブロックの青年部員らが集いました。
広島国際会議場で行われた開会式に続き、参加者は同公園内の原爆死没者慰霊碑を訪れ、「祈りのことば」を唱和しました。原爆ドーム前で秋葉忠利広島市長を迎えたあと、市内4カ所で署名活動を展開。ポスターやのぼりを掲げながら、市民や観光客に核兵器の廃絶と軍縮の重要性を訴え、署名協力を呼びかけました。
閉会式であいさつに立った広島県宗教連盟理事長の三末篤實・カトリック広島教区司教は、平和の意義に言及し、他者に頼るのではなく、一人ひとりが自ら努力し、築いていく大切さを強調。「平和な世界の実現を確信しながら、皆で前進していきたい」と述べました。
(2010.4.16記載)
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