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2010年06月17日 同宗連が本願寺築地別院で「第25回部落解放基礎講座」

「同宗連」(『同和問題』にとりくむ宗教教団連帯会議)の「第25回部落解放基礎講座」が6月17、18の両日、東京・中央区の浄土真宗本願寺派本願寺築地別院で行われ、立正佼成会を含む14の教団、団体から67人が参加しました。

17日には、『被差別部落の歴史に学ぶ』をテーマに大阪教育大学教職教育開発センターの中尾健次教授が講演しました。室町時代以降、皮革産業や雪駄(せった)作りなどに従事した集落の人々が置かれた社会状況や差別の実態を説明。「技術に対する無知から差別が起こったのではないか」と指摘しました。
続いて、『宗教と部落差別問題』と題して浄土真宗本願寺派中央基幹運動推進相談員の坂原英見師が講演。部落解放運動に携わってきた経験を述べ、「教えを基に覚醒(かくせい)していくことが大切」と強調しました。
翌18日は、『「部落差別は今...」~問われているのはおとなの感性~』と題し、部落解放同盟福岡県連合会人権対策部長の福永謙二氏が講演。個人や業者からの同和地区に関する問い合わせに触れ、今も残る偏見、差別の実態について詳述しました。一方、パソコン上のチャット(意見交換の場)で部落差別をやめるよう呼びかける書き込みの事例を紹介し、啓発を続けていく大切さを訴えました。

(2010.6.25記載)