『核兵器のない世界:構想から行動へ着実な前進』をテーマに「第22回国連軍縮会議 in さいたま」(主催・国連軍縮部、同アジア太平洋平和軍縮センター)が8月25日から27日まで、埼玉・さいたま市の浦和ロイヤルパインズホテルで開催されました。世界18カ国から政府高官や研究者、NGO(非政府機関)関係者ら85人が参加。NGO軍縮委員会執行委員として立正佼成会から神谷昌道ニューヨーク教会長、WCRP(世界宗教者平和会議)日本委員会非武装・和解委員会から眞田翠委員が正式参加者として出席しました。
同会議は各国の政府高官や軍縮問題の専門家らが個人資格で参加し、軍縮の議論を通じて国際平和や安全保障に向けた意識を高めるもの。1998年から毎年、日本の各都市で開催されてきました。
開会式で開会発言に立ったセルジオ・ドゥアルテ国連軍縮担当上級代表は、世界で唯一の被爆国である日本で同会議が開催されてきた意義に触れ、「核兵器のない世界への具体的な措置」について積極的な議論を呼びかけました。
四つの主題を設けて行われた全体会議では、5月にニューヨークで行われたNPT(核不拡散条約)再検討会議の成果を受け、核廃絶に向けた今後の具体的な行動計画、中東地域の核開発問題などを焦点に意見が交わされました。
この中で、25日の『2010年NPT運用検討会議の結果と今後の課題』と題した全体会議Iでは神谷教会長が発言に立ち、米の「核の傘」に依存する日本が抑止力を保持している現状を大局的な観点から見直す必要性を説明。核廃絶に対し、人道的な見地に立った具体的な行動計画を示していくよう訴えました。
翌26日の『市民社会の役割:軍縮・不拡散教育──核兵器のない世界に向けた市民社会との協力の推進』をテーマにした全体会議IVで眞田委員が、WCRPグローバル・ユースネットワークの主導により、世界各国で行われている署名活動「ARMS DOWN! 共にすべてのいのちを守るためのキャンペーン」を紹介。宗教者として「争いのない世界を築く努力を草の根から続けたい」と語りました。
(2010.9.3記載)
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