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2010年09月23日 「イスラーム指導者会議」受け、公開シンポ

『日本の宗教とイスラームの対話~まほろばの精神とイスラームの平和観』をテーマに、WCRP日本委員会主催の公開シンポジウムが9月23日、国立京都国際会館で開催されました。WCRP創設40周年記念事業の一環で、20日から22日まで京都市内のホテルで行われた「イスラーム指導者会議」を受けて開かれたもの。宗教者、市民ら約400人が参加しました。

同日本委理事長として開会のあいさつに立った庭野日鑛会長は、メディアなどの一面的な情報により、イスラームに対する正しい理解が阻害されていると指摘した上で「シンポジウムは、イスラームの教える真の平和観を学び、正しい認識を得る絶好の機会と受けとめています」と語りました。
次いで大谷光真浄土真宗本願寺派門主が歓迎のあいさつを述べました。
基調発題に立ったムハンマド・アブドゥルファディール・アル・コースィー前アズハル大学副学長は同指導者会議でまとめられた「平和と共存のためのイスラームのメッセージ」に触れながら、寛容の精神、中庸性について詳述。イスラームは異なる信仰を持つ人々への普遍的な兄弟愛と連帯を重視するとともに、自然との調和を目指す教えであると強調しました。
次いで同委平和研究所所長の眞田芳憲氏をコーディネーターにパネルディスカッションが行われ、仏教、神道、イスラームの立場から4人が意見を発表。閉会にあたり、同委理事の田中恆清神社本庁総長があいさつしました。

(2010.10.1記載)