2010年10月04日
共通の願いへ向け前進を
ＩＹＣ委員長 ステラマリス・ムラー
私たちの始まりは、２００６年、広島と京都で行われた第１回ＷＣＲＰ青年世界大会でした。平和を実現するために世界の青年宗教者が協力し、行動することを誓った「広島宣言」。その具体的な取り組みとして初めて実施したのが、地球規模の「ＡＲＭＳ ＤＯＷＮ！」でした。１４０カ国から２千万を超える人々の署名が集まったのは奇跡であり、同時に改めて課せられた責任の重さに身の引き締まる思いです。
紛争地域で、貧困の中で、また差別や抑圧を受けながら、青年たちは果敢にチャレンジしました。宗教指導者や政治家を巻き込み、多くの人々の善意を引き出しました。
しかし、これからが始まりです。私たち一人ひとりが自らの信仰に基づいた愛の、仏教で言うなら慈悲の実践をすることが大事です。学びを深め、政府や政治家に対し、正しい提言を行っていくことも非常に重要だと感じています。
私たちの目的はまだ達成されていません。これからも皆で、共通の願いに向かって前進していきたい。真摯（しんし）な祈りと寛容の精神を持つ日本の友人たちの貢献に大いに期待しています。
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