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2010年11月12日 国連経済社会理事会「特殊協議資格」を本会が取得

立正佼成会はこのほど、国連の主要機関の一つで、経済、社会、人権などの諸問題解決を担当する経済社会理事会(ECOSOC)より、国連NGO(非政府機関)「特殊協議資格」を正式に承認されました。「一食(いちじき)を捧(ささ)げる運動」を基とした諸外国への各種人道支援、軍縮活動などが評価されたもので、国連が主催する会議への出席やその席上での発言、同理事会の業務に関連する意見書の提出が可能となります。今後は、法華経の精神を国連の場で発信するとともに、世界の平和実現に向けた施策提言などが行えるようになり、本会はより国際貢献に対する重責を担うことになります。

ECOSOCは、貿易や開発、人口、食糧問題など世界の経済、社会にかかわる諸課題の解決に取り組む国連主要機関の一つで、総会や安全保障理事会と同様、重要な機能を担う組織。構成する各委員会の調査報告を受け、必要な議決や勧告を行うほか、各国政府や国際通貨基金(IMF)、世界保健機関(WHO)といった国連専門機関との提携、調整も実施しています。一方、一定の条件を満たした非政府機関の民間団体を国連NGOとして特別な資格を付与し、積極的に協力関係を築き諸問題の解決にあたっています。
現在、ECOSOCが定める国連NGOは「総合協議資格」「特殊協議資格」「ロスター」の三つのカテゴリーに分類されており、立正佼成会が取得したのは、このうちの「特殊協議資格」。会員から寄せられた「一食を捧げる運動」の浄財を基に長年行われてきた食糧援助や難民救済、「ゆめポッケ」などさまざまな人道支援、軍縮活動が高く評価されてのことです。
また、ECOSOCや国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)、国連児童基金(UNICEF)、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)などが取り組む分野への貢献も同資格の取得条件です。
本会は今後、ECOSOCをはじめその他の国連機関の公開会議にオブザーバーとして代表者を派遣し、法華経精神に基づいた視点から発言や提言を行うことが可能となります。また、ECOSOCの業務に関する意見書の提出、状況によって会議での発言が認められており、山積する国際問題に積極的にかかわっていくことになります。
本会の今後の国際貢献に、国連をはじめ国際社会から大きな期待が寄せられます。

【メモ】

ECOSOCの国連NGOは、「総合協議資格」「特殊協議資格」「ロスター」の三つに分類されます。立正佼成会が取得した「特殊協議資格」以外のものの取得条件などは次の通り。
◆総合協議資格 同理事会の活動の大半に関心を持ち、国際経済、社会、宗教、人権などの分野で国連の目的の達成に対して持続的に貢献できることが条件。「特殊協議資格」に与えられている権利に加え、当該団体が関心を持つ事項を同理事会の暫定議題に盛り込むよう提案する権利などを有します。WCRP(世界宗教者平和会議)国際委員会など。
◆ロスター 「総合協議資格」「特殊協議資格」の取得条件は満たしていませんが、同理事会もしくは他の国連組織の活動に対し、限られた範囲内で有益な貢献が可能とされる団体に認められる資格。国連機関の一部の会議のみオブザーバーの出席が可能。

(2010.11.12記載)