2010年11月11日
吉岡ジャパンハート代表を迎え芳澍女学院で講演会
芳澍女学院情報国際専門学校は11月11日、小児外科医で国際医療団ジャパンハート代表の吉岡秀人氏の講演会をセレニティホールで開催しました。講演のテーマは『天との約束~"人生の豊かさ″を追い求めて~』。特別授業「心と身体の健康を考える」の一環として行われ、学生、教職員ら99人が参加しました。
吉岡氏は1995年から国際的な医療活動に携わり、ミャンマーやカンボジアなどで1万人以上の子供たちに手術を行ってきました。講演の冒頭、かつて知人から教えられた「人間の後悔とは、何かに失敗したことでなく、やろうと思って行動しなかったこと」という言葉が父親の臨終に際して思い浮かび、「後悔は何も無い」と言っているような父親の顔を見て、失敗を恐れずに「どんどん好きなことをすると誓った」体験を披歴。人間に与えられた時間は有限だからこそ、チャレンジが大切と語りました。
また、病気がちだった幼年期を振り返り、家族の懸命な看病を受けて「守られている」「大切にされている」と感じていたと述懐。後に、医師として患者とその家族の間に、同じ心の感応が存在することを見いだし、「自分の心がこの感覚を求めていたことに40歳を過ぎて気づきました。今の活動は困っている、苦しんでいる人のためだけでなく、自分のためでもあります。だから、続けることができるのです」と語りました。その上で、「天職」について触れ、「目の前の事に全力を尽くす。それを繰り返す中で、目標が見えてきます」と強調しました。
(2010.11.19記載)
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