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2010年12月08日 誓い新たに「成道会」式典 庭野会長、実践する大切さ強調

釈尊が悟りを開いた意義をかみしめ、報恩感謝の心で菩薩行の実践を誓う「成道会」式典が12月8日、大聖堂はじめ全国各教会で行われました。大聖堂での式典には、全国から会員約3200人が参集。法話に立った庭野日鑛会長は、釈尊の教えを頂いていることの有り難さを重ねて説き、互いの救われを目指して教えを実践する大切さを強調しました。

式典は、釈尊の成道を解説するナレーションのあと、芳澍女学院情報国際専門学校生ら41人による奉献の儀で開幕。続いて読経供養が行われ、導師を務めた庭野光祥次代会長が庭野会長名の啓白文を奏上しました。
体験説法に立った二平貴代古河教会長は、両親の不和に悩む中で16歳の時に入会し、父親の晩酌に付き添うなどの実践を続けることで家庭が明るくなった体験を披歴。「この教えなら幸せになれる」と確信し、喜びを胸に布教に歩いた今日までの歩みを振り返りました。
また3年前、前任の柏崎教会で新潟県中越沖地震に見舞われ、被災した会員との触れ合いに不安を抱えたこともあったと述懐。自らの心を見つめる中で、相手の仏性を礼拝(らいはい)する大切さに改めて気づいたと語りました。
このあと登壇した庭野会長は、中国・唐時代の高僧である百丈禅師が、この世で最も尊いことは何かという問いに対し、「独座大雄峰」と答えた禅語を紹介。百丈禅師の言葉は、「今ここに仏さまの教えを頂いて、ここにいるということが一番有り難い」という意味であり、「人間一人ひとり皆尊い」存在であることを教えていると解説しました。
さらに、釈尊が成道したとき、人間は仏と同じ心を持ちながらも、「妄想」や「執着」によって本当の自分に気づかないだけだと悟ったことに言及。約2500年前に釈尊が「人間とは何か」を真剣に追求し、人類に示した教えを今自分が頂いていることに感謝する大事さを強調しました。
その上で、教えの実践によってこそ本当の意味で人間は救われていくとし、「お互い合掌礼拝し合う、そういう人間であることが平和をもたらす基であると肝に銘じて精進させて頂きましょう」と述べました。

(2010.12.17記載)