(写真・新宗連青年会提供)
新宗連青年会(新日本宗教青年会連盟)の「第5次屋久島スタディーツアー」(団長=保積志弘・同青年会委員長、大和教団嗣親)が平成22年12月7日から10日まで実施され、立正佼成会を含む6教団から12人が参加しました。平成17年から5カ年(5回)計画で行われた同ツアーは今回で終了しました。
同ツアーは、樹齢数千年に及ぶ屋久杉巨樹林など貴重な生態系を持ち、一部がユネスコの世界自然遺産に登録される屋久島(鹿児島県)を訪れ、自然への感謝、宗教的感性を深め、自然との共生のあり方を学ぶもの。活動資金として、宗教協力に尽力した庭野日敬開祖を顕彰し、将来を担う宗教青年を育成するため、立正佼成会から新宗連(新日本宗教団体連合会)に贈られた寄付金が活用されました。
今回、一行は、現地で有機農業を営み、新宗連ともかかわりの深い寺田好男氏の案内で島内を視察。「屋久島導入コース」では、屋久島環境文化村センター、四ツ瀬浜、西部林道などを訪れ、島の概要を学びました。
また、今回初めて、地元の民間信仰「岳(たけ)参り」の山として知られる太忠岳(たっちゅうだけ)(標高1497メートル)を登拝(登山)。往復8時間かけて、屋久杉の原生林などを歩きながら、自然の偉大さ、いのちの営みの様子を学びました。
山頂では、天柱石の祠(ほこら)の前で、大自然(神仏)への感謝と今後の精進を誓い、保積団長導師による神道式の礼拝並びに教団別礼拝を行いました。保積団長は、「天からの恵み、そして地球の素晴らしさを感じた。自然と人間が共生する世界をしっかりとつくりあげていきたい」とあいさつしました。
一行はさらに、白谷川の渓谷である白谷雲水峡を登拝。島内を一望する太鼓岩の上で教団別礼拝を行いました。
同ツアーの終了を受け、新宗連青年会では今後、庭野開祖の願い、寄付金の趣旨に沿い、新たな活動に取り組む意向です。
(2011.1.14記載)
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