WCRP(世界宗教者平和会議)日本委員会の「第113回理事会・第108回評議員会」が3月11日、京都市の同志社大学寧静館で開催され、理事、評議員合わせて51人(委任状提出者を含む)が参加しました。立正佼成会からは、同委員会理事長の庭野日鑛会長をはじめ、評議員の渡邊恭位理事長、菊池宏枝総務局副局長、国富敬二同副局長らが出席しました。席上、「日本委員会人事」で役員が改選され、庭野理事長が四選されました。
平成17年4月に白柳誠一理事長(カトリック枢機卿)の後任として、第3代理事長に就任して以来、庭野会長は「開かれた組織」づくりを掲げ、日本委員会の運営に携わってきました。一昨年3月に三選された後も、昨年から実施された一連の「WCRP40周年記念事業」で記念事業委員会の委員長を務めるなど、責任ある立場で日本委の事業を牽引(けんいん)しました。
今回は、新公益法人制度に基づく新法人移行の前日までの任期を前提に、役員が改選されました。理事長に四選された庭野会長は、理事会・評議員会の席上、「皆さま方の絶大なるご支援とご協力を頂きまして、新法人への移行がスムーズにまいりますよう、理事長としての務めを果たしてまいりたい」と所信を表明しました。
当日は、同志社大学の礼拝堂で参加者全員で平和の祈りを捧(ささ)げた後、寧静館で会議が行われました。受け入れに当たった同志社大学神学部の小原克博教授(一神教学際研究センター長)のあいさつに続き、庭野理事長が開会あいさつに立ちました。
この中で、庭野理事長は、2月に台湾で開催された「国際諸宗教対話会議」(世界イスラーム連盟主催)に出席し、昨年、京都で開催された「イスラーム指導者会議」に言及したスピーチを行ったことなどを語りました。
議事に移り、23年度の役員改選を審議。庭野理事長が再選されたほか、常務理事に三宅光雄・金光教泉尾教会教会長、宮本丈靖・妙智會教団会長、安田暎胤・法相宗大本山薬師寺長老の三師が、事務総長には宮本けいし・妙智會教団理事長がそれぞれ再選されました。新任として、本会から川端健之・総務局長に代わり根本昌廣外務部長が評議員に就任しました。また、西田多戈止・一燈園当番が常務理事を退任。各委員会の委員なども選任されました。
続いて、「公益財団法人への移行」について審議され、「法人移行のための準備委員会」の概要、今後のスケジュール案、最初の評議員の選任方法が示され、承認されました。
会議終了後、『まほろばの精神とShared Security--今、諸宗教協力に問われているもの』をテーマに、同日本委主催の「平成22年度平和大学講座」が同大学の神学館チャペルで開催され、加盟教団の会員・信徒、一般市民ら約140人が参加しました。
(2011.03.17記載)
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