立正佼成会「東日本大震災対策本部」本部長を務める渡邊恭位理事長から会員へ向けたメッセージが、『佼成新聞』3月27日付に掲載されました。
会員の皆さまへ
立正佼成会 東日本大震災対策本部長 渡邊 恭位
東日本大震災により犠牲となられた多くの方々のご冥福をお祈りいたしますとともに、ご遺族の皆さまに衷心よりお悔やみ申し上げます。また、負傷された方々、家屋等に被害を受けられた方々に心よりお見舞いを申し上げ、いまだ行方の分からない方々のご無事をご祈念申し上げます。福島の原子力発電所の事故により、避難を余儀なくされている方も大勢おられます。一日も早く事態が収拾されることを願ってやみません。
この未曾有の震災に際しまして、会長先生は、いち早く、被災地の皆さまにメッセージを送られました。被災地を案ずる私たちにとりましても、力強い励ましとなるお言葉を頂いたことに心より感謝申し上げます。
教団本部では、震災発生直後に「東日本大震災対策本部」を設置し、現地のブロック、教会と連携しながら緊急物資の支援などを行うとともに、救援募金口座の開設、WCRP(世界宗教者平和会議)緊急支援街頭募金への参画を決定しました。また、皆さまからの祈りのこもったご浄財であります一食平和基金から5億円の緊急支援が決まりました。このように、緊急時に早急な対応ができますのも、皆さまの日々の実践のお陰さまと心より感謝申し上げます。さらに、広範かつ甚大な被害の状況に鑑(かんが)み、「西日本対策本部」を設置し、全会員による支援態勢を整え、より多くの真心を現地に届けさせて頂きたいと願っています。
被災された方々が悲しみや苦しみを背負いながら、助け合い、支え合い、気丈に頑張っておられるご様子が連日、報じられています。そのお姿に胸を打たれ、頭の下がる思いであります。この困難を共に乗り越えていくために、私たち皆が、現地の方々としっかりと心を合わせていくことが大切です。震災を機に、しっかりとした価値観を身につけて、自らのライフスタイルを見つめ直し、簡素な生活を心がけるとともに、これまで“当たり前”のように享受してきた日常生活のすべてに、感謝の心を深めてまいりたいと思います。
被災地の一日も早い復興を祈念し、すべての会員の皆さまと心一つに歩んでまいりたいと願っています。
(2011.03.24記載)
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