東日本大震災の被災者を救援する「WCRP東日本大震災緊急支援」の街頭募金が始まり、活動に参画する立正佼成会でも、早速、多くの教会で募金活動が行われています。
同募金は、WCRP(世界宗教者平和会議)日本委員会が加盟教団や関係諸団体に呼びかけたもの。本会でも、会員による被災会員への義援募金と同時に、広く市民から善意を集め、被災地に送る取り組みとして協力しています。
募金開始後、初めての週末を迎え、3月20日を中心に多くの教会で青年部員らが街頭に立ち、独自に作製した募金箱やポスター、看板などを手に、市民に協力を呼びかけました。 街頭募金は5月31日まで続けられます。寄せられた浄財は、WCRP日本委員会を通じ、被災した地域の自治体や、被災地で救援活動にあたるNGOなどに寄託されます。
同募金への問い合わせは、立正佼成会青年本部
電話03(5341)1661
「居ても立ってもいられない」。16年前、阪神・淡路大震災に見舞われた神戸教会の青年部員らは20日、神戸市の三ノ宮駅周辺などで街頭募金を行いました。雨と寒さの中、被災者の苦難に思いをはせ、『まごころを被災地へ』『今、私たちにできること』などと書かれたボードや募金箱を手に、市民に協力を呼びかけました。
「街行く人が温かい声をかけてくれ、みんなが被災地に思いを寄せているのだと感じました。本当は現地に飛んでいきたいけれど、今、私たちにできることをしっかりさせて頂きたいです」と青年女子部長はかすれた声で語りました。
子供たちの真剣な姿も市民の善意を広げました。20日、さいたま市の大宮駅で街頭募金を行った大宮教会。少年部員らが声を精いっぱい張り上げて献金を呼びかけると、通行人から次々と励ましの言葉と浄財が寄せられました。少年部員は、「地震が起きた時、防災ずきんをかぶって下校しました。とても怖かった。現地の人たちが心配で、何かお役に立ちたいと思いました」と話しました。
大学生のネットワークも力を発揮しました。愛知、三岐両ブロックの大学生でつくる活動推進委員会の幹事長がメールで協力を呼びかけると、メンバー間に賛同の輪が広がりました。18日、桑名市内の商店街で行われた同教会の街頭募金には大学生や友人などが集まり、心を一つにして献金を呼びかけました。
また、山口ブロックの大学生も18日、萩教会で行われた大学生練成会の中で、同教会の青年婦人部員と共に募金に立ちました。
新宿教会の青年部員は、17日から平日の早朝、新宿駅で通勤客らに募金を呼びかけています。週末は少年部員らも参加。新聞記事などで被災地の状況を確認し、被災者のつらさに思いを寄せながら、募金を行っています。
このほか、札幌、函館、小樽、松戸、立川、八王子、小田原、清水、津、京都、舞鶴、宇和島、福山、北広島、徳山など多くの教会でも行われました。
【募金参加者の声】
力になりたくて 大宮教会・少年部員
地震や津波でお父さんやお母さんたちと一緒にいられなくなった子供たちに、被災地を思う僕たちの気持ちを届けたくて参加しました。お父さんに募金のことを聞き、被災地の人の力になりたくて、早く今日にならないかなと思っていました。たくさんの人が被災した人たちを思ってお金を入れてくれ、とてもうれしかったです。
地震が起きた時は学校が大きく揺れてびっくりし、テレビで地震や津波の映像を見たときはとても悲しくなりました。これからは、お風呂で流しっぱなしにしていたシャワーを止めたり、家族みんなが一つの部屋で過ごし、できるだけ電気を使わないようにしたりして、節約した分を被災地に送りたいと思います。
温かな心に触れ 神戸教会・青年部員
「小銭しかないけど、ごめんね」と言って、一人の女性が献金してくれました。多くの団体の募金に協力したため、持ち合わせがなかったようです。人の心の温かさが伝わり、みんな何かしてあげたいという心を持っているのだと感じました。特に、被災体験のある神戸の人はその気持ちが強いと思います。
私も中学3年生の時に震災を体験しました。今、被災された方々が支援物資や人の助けを得て喜ぶ姿を見ると、当時を思い出し、心から共感できます。つらい時の支援は本当に有り難いものです。
被災された皆さんに思いを寄せる人は日本全国、そして世界中にいます。つらい毎日かと思いますが、希望を捨てずに力強く生きてくださいますよう心からお祈りします。
(2011.03.24記載)
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