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2011年05月12日 一食平和基金運営委員会 被災地で援助活動実施のNGO4団体に拠出


浸水により使用できなくなった家具などを運び出すボランティアたち。被災地域が広範なため、長期的な支援が求められている(写真はジェンの活動=4月17日、石巻市内)

立正佼成会一食(いちじき)平和基金運営委員会(委員長=沼田雄司教務局長)はこのほど、東日本大震災の被災地で援助活動を実施している四つのNGO(非政府機関)に、合計1400万円を拠出することを発表しました。

これは同震災の被害に対する緊急支援(総額5億円)の一環で、立正佼成会会員の「一食を捧(ささ)げる運動」によって寄せられた浄財が基となっています。甚大な被害を受けた岩手、宮城、福島の各県をはじめとする被災した各自治体へ寄託した見舞金と同様、被災者の支援に役立てられます。
拠出先は、被災地で活動を行っている特定非営利活動法人「ジェン」、国際協力NGOセンター(JANIC)、難民支援協会(JAR)、ピースボートの4団体。ジェンとJANICにそれぞれ500万円を、JARとピースボートにそれぞれ200万円を寄託します。
なお、同運営委では被災地の復旧、復興状況や被災者のニーズなどを踏まえ、さらなる支援を随時、検討していく予定です。
このほど発表された4団体の現時点での活動内容は、次の通り。

【ジェン】
現在、宮城県石巻市内に拠点を設け、国内外から集まったボランティアと共に、炊き出し、汚泥やがれきの除去作業など直接的な被災者支援を展開しています。

【JANIC】
被災地で多様なNGOが行う支援活動のサポートやNGO間の連絡、調整などを担っています。援助の重複や格差を防ぐほか、被災地やNGOについての情報収集・発信に加え、自治体との交渉などに取り組んでいます。

【JAR】
情報不足などを理由に災害弱者に陥りがちな難民および外国人を対象に援助活動を続けています。同団体のホームページやチラシなどを通じて、ビルマ語やトルコ語など在日難民の母語を中心とした9カ国語での情報を発信。食糧や日用品等を配付し、生活のサポートも行っています。

【ピースボート】
ボランティアを擁し、石巻市内を中心に炊き出し、汚泥やがれきの除去作業などを展開しています。また、専任スタッフらはボランティア希望者と市内の各団体とのマッチング、活動のコーディネートなども担っています。

(2011.05.12記載)