「アシュラム学校」は、貧困のため、教育を受けられない子どもたちのために建設された(インターナショナル・ブラザーフード・ミッション)
立正佼成会一食平和基金運営委員会(委員長=松原通雄渉外部長)は、このほど平成13年次第3期の資金助成先を発表しました。支援総額は1370万円。アジアやアフリカなどで実施されている9つのプロジェクトに充てられます。
義足の製作過程。主な材料はケニアで仕入れる。日本からも部品が寄付されている(ムリンディ・ジャパン・ワンラブ・プロジェクト)
今回、支援される9件のうち新規のプロジェクトは3件。本会とつながりの深い「ドゥアン・プラティープ財団」は、タイのスラム街に居住する貧困層の人々を対象に、2002年1月から収入向上のためのプロジェクトをスタートします。
対象者は手工芸品の作製やオゾン水の製造、コンピューター教室など、3年間の職業訓練の後、同団体の支援によって習得した技術を生かせる職業に就く。このプロジェクトに120万円が支援されることになりました。
「地球家族の会」は、タイのチェンマイ県サームン郡メーウェ村の小・中学生に奨学金の支援をはじめ、文房具や衣類などを贈り続けている団体。また、同団体に登録している里親会員が現地を訪れ、文化交流なども行っています。これらの事業に20万円が支援されます。
一方、継続の支援先は6件。昨年に引き続き2度目の支援となる「インターナショナル・ブラザーフードミッション」のジナラタン仏教施設での貧困層の家族と学校のためのプロジェクト」には、100万円の支援が決定。インドの貧困層の子どもたちに対する学校給食の支援、無料診療の医薬品代などに充てられます。
ルワンダ内戦により、地雷などで手足を失った人々のための義肢装具の支援を続けている「ムリンディ・ジャパン・ワンラブ・プロジェクト」にも支援が決定しました。同団体は、義肢装具の提供だけでなく、障害を持つ人々のリハビリテーションやスポーツの促進なども行っています。昨年シドニーで行われたパラリンピックには、同団体スタッフのワガササ・セザールさんが競泳男子自由形に出場。本会一食平和基金では、この活動に300万円を支援することになりました。
(2001.10.10記載)
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