光祥次代会長はUUAの50周年記念総会でスピーチし、UUAと本会の深い結びつきについて、自らの体験を含めて語った
庭野光祥次代会長は6月24日、米国ノースカロライナ州シャーロット市内のコンベンションセンターで開催されたUUA(ユニテリアン・ユニバーサリスト協会)の「50周年記念総会」に海外ゲストとして出席、全体総会で約4千人を前に英語でスピーチしました。光祥次代会長はこの中で、UUA初代会長のデイナ・M・グリーリー師と庭野日敬開祖の出会いに始まる両団体の絆(きずな)の強さを強調。二人の姿を通し、宗教協力は決して特別なことではなく、宗教者として自然な姿と感じられた体験を語りました。総会には根本昌廣外務部長が同行しました。
UUAは、キリスト教の精神を日常生活で実践し、真の自由と正義の実現を目指す団体。初代会長のグリーリー師と庭野開祖は互いを「ソウル・メイト(魂の兄弟)」と呼び合う盟友で、その友情と世界平和への情熱は、第1回WCRP(世界宗教者平和会議)世界大会の開催へとつながりました。
立正佼成会とUUAの関係も深く、総会には本会から代表者が出席。7年前には庭野日鑛会長が総会でスピーチを行いました。
「50周年記念総会」は6月22日から26日まで開催されました。光祥次代会長は22日の開会式に出席したあと、24日の全体総会IIIでスライドを交えながらスピーチ。東日本大震災発生後、UUAからいち早く義援金が本会に贈られたことに謝意を示した上で、震災により一瞬ですべてがなくなる状況に接し、「諸行無常」を痛感したことを述懐しました。一方で、震災を通して、いのちの持つ力の大きさに改めて気づいたこと、自らも被災者である会員が、他の人に尽くす菩薩行を通し、復興への勇気を得た様子などを紹介しました。
さらに、グリーリー師と庭野開祖の初めての対面が、自分の生まれた3日後だったことに言及。「お二人と身近に接する機会を頂き、その情熱と友情を間近に感じて育ってきた私には、異なる宗教を信ずる者同士が互いに相手を敬い、笑顔で手を携える宗教協力は決して特別なことでなく、むしろ当たり前のことだと感じられます。これはお二人が次に続く私たちの世代に遺(のこ)してくださった最も大切な財産です」と述べました。
スピーチ後、参加者が総立ちとなり、光祥次代会長に拍手を送りました。さらに、スピーチに合わせて選曲された、世界が平和で一つに結ばれることを祈る讃美歌を合唱。会場は温かな一体感に包まれました。この様子はインターネットで同時中継されました。
(2011.07.01記載)
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