16日夜の「時事問題講演会」。壮年部員からは政治の現状や震災対応などの質問が挙がった
平成23年次「壮年本部参拝」の2回目が7月16、17の両日、大聖堂、第二団参会館で行われ、63教会から1059人が参加しました。
7月17日、大聖堂での式典では、根本昌廣外務部長を導師に読経供養が行われ、『御本尊の願い』と題するナレーションが流されました。愛唱歌『ありがとう』の合唱に続き、体験説法が行われました。その中で、東日本大震災で自宅と両親から受け継いだ会社の事務所が、浸水の被害を受けたことを詳述。かつて、経営が悪化し資金繰りに奔走する中で、頭を下げることができないでいた自身の姿を振り返り、信仰に導いてくれた両親への感謝を深めた体験を発表しました。また、震災に際し、自らの力だけでは対処できないことが多いと痛感し、サンガの支援や教会長の励ましを受けてきた日々を述懐。「生かされている今日に深く感謝させて頂きます」と、現在の心境を語りました。
このあと、講話に立った庭野欽司郎顧問は、今回の震災に対し、過剰消費や飽食といった日本人のライフスタイル、物質主義の価値観を見つめ直すことが重要と指摘。人間は、両親や祖先をはじめ、食物、水、空気などさまざまな縁によって生かされていると話し「縁起観」に基づいた生き方を強調しました。その上で、世の中は「もちつもたれつ」であり、「もたれつ」ばかりを要求する自己中心的な姿勢ではなく、社会のために「もちつ」の役割を果たすことが、真理に合った生き方と語りました。
式典後、参加者は交流法座に臨み、「壮年本部参拝」を通しての学びや気づきを共有し合いました。
なお、16日夜には第二団参会館で前泊プログラムとして参議院議員の藤末健三氏による「時事問題講演会」のほか、『仏さまの教え』をテーマとした研修が行われました。
(2011.07.22記載)
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