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2011年08月04日 「比叡山宗教サミット24周年 世界平和祈りの集い」に渡邊理事長出席

「比叡山宗教サミット24周年 世界平和祈りの集い」(天台宗国際平和宗教協力協会、天台宗総本山・比叡山延暦寺主催)が8月4日午後、滋賀・大津市の延暦寺で開催され、国内の宗教指導者ら約900人が参加、本会から渡邊恭位理事長、園浩一西日本教区長、中村憲一郎京都教会長が出席しました。

「世界平和祈りの集い」は、1986年にイタリア・アッシジで開かれた「平和祈願の日」の精神を継承することを目的に、翌87年から毎年、開催されています。当日は、延暦寺の一隅を照らす会館「祈りの広場」が会場となり、高野山真言宗管長で総本山金剛峯寺座主の松長有慶師、ローマ教皇庁のアルベルト・ボッターリ・デ・カステッロ駐日大使はじめ各宗各派の代表が参列しました。
集いでは法楽が執り行われ、半田孝淳・天台座主と延暦寺の僧侶が「般若心経」を読誦(どくじゅ)しました。このあと、半田座主が平和祈願文を奏上。紛争や自然災害など国内外の状況に憂慮を示しながら、伝教大師最澄の「己を忘れて他を利するは慈悲の極みなり」との精神を紹介し、「自己抑制に努めて『許し合い助けあう』ことに立脚しなければ成り立たない」と述べました。
続いて、半田座主はじめ仏教、キリスト教、神道、教派神道、新宗教などの代表者11人が登壇。新宗連を代表して渡邊理事長が壇上に進みました。参加者全員で平和の鐘の音に合わせて黙とうし、平和の祈りを捧げました。
さらに、松長師が『平和を語る』と題して講演しました。この中で、戦後日本の平和が多くの犠牲と犠牲者の不戦の思いに支えられたものであると指摘。特に、生存と繁栄を阻害する環境破壊に対し、宗教者が中核となって、エコロジーの輪を広げていかなければならないと訴えました。

(2011.08.19記載)