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2012年01月07日 決意新たに「御親教」式典 自分が世の中を照らす燈明に


庭野会長は、書き初めに込めた願いを語り、サンガが和合していく大切さを説いた

年頭にあたり、全国の会員が仏教徒としての自覚を新たにし、布教伝道を誓う「御親教」式典が1月7日、大聖堂はじめ全国各教会で行われました。庭野日鑛会長は「御親教」の中で、教団が教えを根本とし、和合を第一とする団体であることに触れ、その使命を確認。「皆さまと共にご法をしっかりと習学して、和合僧としての佼成会を築いてまいりたい」と話し常精進を促しました。大聖堂には約3400人が参集。式典の模様は全国に衛星中継されました。

式典は、東京佼成ウインドオーケストラ、佼成合唱団の演奏に導かれて青年女子部員16人が奉献の儀、続いて庭野光祥次代会長を導師に読経供養が行われました。
年頭あいさつに立った渡邊恭位理事長は、昨年11月に訪れた黒住教本部(岡山県)で、日の出に向かい祈りを捧(ささ)げる「ご日拝(にっぱい)」の体験を紹介。その時の縁で本会の信仰を振り返り、「すべての人を太陽のように拝み敬う、仏性礼拝(らいはい)が修行の要」と述べました。
また、年の初めにあたり、生きる上でのテーマを決める大切さに言及。「人間の本質は明るく・優しく・温かい心をもっていると信じ、不平不満や愚痴、泣き言を言わず、感謝を忘れず、傍(はた)を楽にする働きを喜んでさせて頂きたい」と決意しました。

庭野会長「御親教」 サンガが和合していく大切さ説く

「御親教」に立った庭野会長は、「和合」とは「個人が各々(おのおの)の個性を持ちながら、汝(なんじ)が我になり、我が汝になり、一人が全体になり、全体が一人になり、互いに結び合うこと」として、団体の「生命(いのち)」であると強調しました。その上で、本会は「正法を中心として、銘々(めいめい)立場を持ちつつ、互いに和合を生命とする」と示しました。
さらに、「教団の人々は和合をむねとし、その教団の使命を果たし遂げるように、一人でも多くの人々の心を開拓していくこと」と、サンガの使命を確認。「互いに和となり、仲睦(むつ)まじく争わず、同信の人と共に住む仕合(しあわ)せを喜び、表裏の別なく、慈(いつく)しみ交わり、私心(ししん)を捨てていけば、法輪(仏の教え)は宇宙全体に拡(ひろ)がっていきます。今年も皆さまと共に、ご法をしっかりと習学して、和合僧としての佼成会を築いてまいりたい。そうした会であればこそ、地域のためにも、また国のためにもなれる」と説きました。

庭野会長、書き初めを披露

「御親教」当日、聖壇には庭野会長による書き初めが掲げられました。毎年紹介される二幅のうち一幅は、10年間同じ言葉が選ばれ、法燈継承後の20年間で『簡素』『合掌』と続きました。今年からは『燈明』。もう一幅は毎年変わり、今年は『三宝』が紹介されました。
庭野会長は席上、言葉の意味を説明。「教団創立70周年に『三宝』が整ったという意味で選ばせて頂きました。『三宝』はもちろん『仏』『法』『僧』を意味します」と話した。
また、『燈明』について、「私たちは、開祖さま、脇祖さまを通して、仏さまの教えに結縁(けちえん)されておりますから、自らが『燈明』になって世の中を明るくしていこうという意味合いを込めて、書き初めとさせて頂きました。皆さまと共に、仏さまの教えを頂いて、世の中を照らす『燈明』となってまいりたい」と、書に込めた願いを示しました。

(2012.01.13記載)