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2012年03月23日 一食平和基金運営委員会 平成23年運営報告 支援総額6億8473万円


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「立正佼成会一食(いちじき)平和基金」の昨年次(平成23年次)の運営報告が、このほど同運営委員会(委員長=沼田雄司教務局長)から発表されました。東日本大震災の被害に対する緊急支援をはじめ、「貧困の削減」「環境保全」「難民支援」など各分野に拠出された支援総額は6億8473万6879円。「ゆめポッケ」など本会独自の平和活動、国連機関やNGO(非政府機関)との協力による事業などさまざまな活動にも役立てられました。


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本会一食平和基金は、「同悲」「祈り」「布施」の精神に基づく会員の「一食を捧げる運動」を通して寄せられた浄財を活用しています。
同運営委員会では昨年、東日本大震災の発生を受け、緊急支援として5億109万4060円を拠出。また、「いのちの尊重」という観点から、「貧困の削減」「環境保全」「難民支援」の推進に重点を置いた取り組みを展開しました。
「貧困の削減」では、「アフリカへ毛布をおくる運動」で集められた毛布の輸送費をはじめ、庭野平和財団に寄託助成する「南アジアプログラム」など5事業に5551万3966円を拠出。「環境保全」の分野では、貧困地域で自然資源を活用した持続的な有機農法を伝える「農業・環境・地域開発事業」などに932万5500円が充てられました。
紛争や迫害で故郷を追われた人々を支援する「難民支援」では、パレスチナ難民の学生を対象とした「看護師養成事業」、「ゆめポッケ」の輸送費など5事業に6200万6096円。「教育・育成」分野では、NGOの資質向上をサポートするための研修を行う「国内NGO育成支援」など四つの取り組みに1259万6749円が拠出されました。
「緊急助成」の分野では、東日本大震災のほか、アフリカ北東部の大干ばつをはじめ国内外で発生した自然災害の被災者救援を目的に1923万3千円を支援。「推進」では、同運動の推進・広報活動に355万834円を充当しました。
このほか、フィリピン・モンテンルパ日本人墓地休憩所の修繕、国連「ミレニアム開発目標」(MDGs)の達成に向けたキャンペーンの開催などさまざまな支援事業に浄財が活用されました。

(2012.03.23記載)