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2001年12月03日 手話辞典発刊

本部教務部が編集した『立正佼成会手話辞典(基礎用語編)』が12月3日、佼成出版社から発刊されました。本会の信仰用語の手話表現が、全国統一のものとして体系づけられたのは初めて。約260語が紹介されています。

本会サンガの手話表現への取り組みは、これまで聴覚障害者の会員を支える人々によって、主体的に進められてきました。そのため、地域によって手話表現が異なるケースもあり、会員相互の手話によるコミュニケーションを図る上で、一つの課題ともなっていました。
1997年3月、東京教区手話サークル「しゅわっち」が発足しました。以来、教団行事などで手話通訳として付くことになり、その中で、研究、蓄積してきた手話表現が、今回、辞典を編集する上での基礎となっています。
辞典に掲載された用語は、「会員綱領」「会歌」をはじめとする佼成会用語など約260語。信仰生活で活用する頻度の高い言葉に絞りながら、簡潔にしかも正確に意味が伝わるよう、約4年をかけ、手話表現の検討を重ねてきました。
例えば、『功徳を積む』は、「良い」「行い」「重ねる」の3つの単語で表現。『一乗』は、指文字での表現と、「船」を現す手話の2種類を引用しています。用語の解釈に重点が置かれているため、手話を学ぶすべての会員にとって、本会の教えへの理解を深める上で、有益な一冊となっています。
同書発刊の意義について、酒井教雄理事長は同書『はじめに』の中で、『「一乗」の精神をもとに、皆が大きな一つの乗り物に乗って、共に学び、支え合いながら生きていきたいという願いから生まれたものであります。お互いさまに、法華経の教えを一層深く学び、実践して、真に思いやりのある社会、共に生きる社会の実現に邁進してまいりたいものであります』と語っています。
A5判並製で192ページ、頒価は750円。申込みは各教会の文書布教部長、支部文書責任者まで。

(2001.12.06記載)