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2012年05月20日 分かち合いの心 広げて 「青年の日 2012」 震災の被災者支援や国際貢献などに主体的行動


『分かち合いの心』がサブテーマに掲げられた「青年の日 2012」。青年たちは多くの人と手を携え、地域や世界の平和を願ってさまざまな活動を繰り広げた(写真は奥羽支教区の青年による仮設住宅入居者との交流)

全国の青少年部員が地域社会や世界平和のために菩薩行を実践する「青年の日 2012」が20日、全国各地で行われました。メーンテーマは『大志~社会変革の風をおこそう~』。サブテーマとして『分かち合いの心』が掲げられました。東日本大震災の被災者を支援する活動や地域・国際貢献など青少年部員約1万5千人が幅広い活動を展開。会員、市民など約2万6千人がこれに協力しました。正午には、参加者全員で「祈りの言葉」を唱和し、世界の平和を祈念しました。またこの日、庭野光祥次代会長は甲府、鰍沢、塩山教会の各会場を訪れ、それぞれの取り組みに参加しました。


【川越】東武東上線川越駅前などで「一食ユニセフ募金」に取り組み、紛争下・後の子どもの保護を市民に呼びかけた

大震災の発生から1年2カ月。昨年に引き続き、今年も多くの教会が被災地支援を目的とした取り組みに力を注ぎました。
長崎教会の青年部員たち48人は、市内の長崎新地中華街と商店街で街頭募金を実施しました。写真入りのパネルを用い、震災発生当時と現在の被災地の様子を説明。「震災を忘れない」「絆」などと記された手作りのカードを市民に配布し、心を寄せ続ける大切さを訴えました。参加した青年部員の一人は、「多くの人と被災地への思いを分かち合うことができたと思います。これからも思いを寄せ続けていきたい」と語りました。荒川教会では同区の社会福祉協議会と荒川明るい社会づくりの会が主催するチャリティーイベントに261人が参加。被災地支援のための募金を呼びかけました。このほか、多くの教会が募金活動を行いました。寄せられた浄財は、WCRP(世界宗教者平和会議)日本委員会や日本赤十字社などを通じて、被災地へ送られます。
奥羽支教区では、被災者に直接寄り添いたいと釜石市内に35人の青年部員が集結。市内の仮設住宅2カ所を訪れ、同市社会福祉協議会が進め、立正佼成会の「こころホット」ボランティアが協力している「お茶っこサロン」に参画して入居者と交流しました。また、釜石教会でも被災した会員と触れ合いました。


【長崎】同市の長崎新地中華街前で街頭募金を行い、市民に被災地を思い続ける大切さを訴えた


【松山】伊予鉄道松山市駅前など4カ所で「一食ユニセフ募金」を実施。多くの市民から心のこもった献金が寄せられた


【茨城】北茨城市の仁井田地区で清掃奉仕に取り組み、約30リットルの袋17個分のごみを収集した


【甲府】被災地支援を目的に募金を展開。JR甲府駅前では、光祥次代会長も市民に継続的な支援を呼びかけた

市民に「一食」をPR

地域貢献を目的に海岸や道路などの清掃活動を実施した教会も少なくありません。津教会は、地元のNPOと三重大学の学生委員会が主催する海岸清掃イベントに25人が参加。今年で五度目となります。主催するNPOの冨田知旨(ちかむね)会長は「地域の課題に目を向け、継続して参加してくださるのは大変ありがたいこと。今後もご協力をお願いしたい」と期待を寄せました。このほか、茨城、勝山、中津教会なども地域の清掃奉仕に励みました。
「一食(いちじき)を捧げる運動」の県民運動化を願い、広く市民にPRしたのは奈良教会。参拝者でにぎわう華厳宗大本山・東大寺の南大門前参道に同運動を紹介する看板を設置し、42人が同様のメモを添付したポケットティッシュを配布しながら、「一食運動」の精神や意義を説明しました。
ユニセフ(国連児童基金)の支援活動に取り組んだ教会も目立ちました。清水教会は羽衣伝説で知られる静岡市清水区三保の土産店前など4カ所で「一食ユニセフ募金」を実施。51人が観光客や市民に協力を求めました。このほか、原町、川越、松山教会など多くの教会が募金活動やチャリティーイベントを実施。松山教会の少年部員は「世界で困っている子供たちのために大きな声で募金をお願いしました。世界にはご飯を食べられない人もいます。給食を残さないなど、できることから頑張りたいです」と話しました。
このほか「アフリカへ毛布をおくる運動」に取り組んだ教会もありました。


【原町】全国から寄せられる支援に恩返しをしたいと、イオン相馬店で「一食ユニセフ募金」を行った


【新津】「新津から元気を発信しよう!」。参加者は心を合わせ、被災地支援の募金やバザーなどに取り組んだ


【奈良】市民に「一食を捧げる運動」への参画を呼びかけようと、東大寺南大門前参道に看板を設置し、PR活動を行った


【津】地域の団体が主催する市内町屋海岸の清掃活動に参画。約500人の市民と共に漂着したごみなどを収集した

(2012.05.25記載)