2012年06月29日
「アーユスの森新書」シリーズ第6号発刊 WCRP日本委員会編
中央学術研究所の「アーユスの森新書」としてこのほど、「東アジア平和共同体の構築と宗教の役割」(WCRP日本委員会編・写真)が発刊されました。
本書は、『東アジアにおける平和共同体の樹立と宗教の役割』をテーマに、昨年9月15日から17日まで、ソウルで行われたIPCR主催による第2回国際セミナーの発表内容を収録。第1回セミナーをまとめた同新書シリーズ「東アジア平和共同体の構築と国際社会の役割」(昨年9月に刊行)に続くもので、シリーズ全体では第6号となります。WCRP日本委評議員の山本俊正関西学院大学教授が監修を務めました。
日本、中国、韓国の宗教者、研究者、市民団体代表者が出席したセミナーでは、WCRP日本委平和研究所の眞田芳憲所長が主題に沿って基調講演。日中韓の三つのセッションでは、日本の歴史認識に関する問題や朝鮮半島の情勢など、東アジアの安定に向けた諸課題が報告され、宗教者の具体的な行動計画が提案されました。また、特別報告として東日本大震災、原発事故について支援の現状や宗教者の役割などが発表されました。
日中韓3国は相通ずる文化を持ち、近年では芸能やスポーツなどで交流が進み、友好的な関係が築かれてきました。一方、日本の植民地支配といった過去の歴史に関わる問題は、清算されたとは言えません。本書に掲載された基調講演を含む17人の提言には、東アジアに真の平和を築くための指針が多く示されています。
(佼成出版社 945円)
(2012.06.29記載)
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