News Archive

2012年06月28日 同宗連「第27回部落解放基礎講座」 部落差別の現状など学ぶ

「同宗連」(『同和問題』にとりくむ宗教教団連帯会議)の「第27回部落解放基礎講座」が6月28、29の両日、東京・港区の真言宗智山派東京別院真福寺で行われ、立正佼成会を含む11教団、団体から45人が参加しました。

28日の開講式では、同宗連副議長を務める川端健之本会総務局長があいさつを述べました。このあと、『被差別部落の歴史に学ぶ』と題して大阪市立大学人権問題研究センターの上杉聰特別研究員が講演。平安時代に現在の被差別部落につながる構造が荘園ごとにつくられたと指摘し、差別が生み出された歴史を説明しました。
続いて、『宗教と部落差別問題』をテーマに「解放新聞」記者の安田耕一氏が講演。足尾銅山鉱毒事件などに取り組んだ田中正造の思想と活動を挙げ、社会的に弱い立場にある人々のために献身する姿勢は「宗教者に求められる姿」と強調しました。
29日には、『部落差別の現状と課題』と題して特定非営利活動法人「NPO Y・T 養正田中まちづくりの会」の井本武美理事が講演に立ち、被差別部落の人々は現在も教育や就職などで大きな不利益を受け、格差が生じていると指摘。出自による差別のない社会の実現を訴えました。

(2012.07.06記載)