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2012年07月11日 WCRP日本委が学習会 中東問題における貢献の可能性とは

WCRP(世界宗教者平和会議)日本委員会の学習会が11日、大聖ホールで開催されました。『中東問題における宗教者による貢献の可能性――ヨルダンにおけるろうあの子どもたちへの取り組みを通して』と題し、聖ルカ修道会の牧師でありヨルダンの「聖地ろうあ子どもの里」施設長を務めるアンドリュー・デ・カーペンター師が講演。加盟教団から約30人が参加しました。

カーペンター師は、中東諸国で起きている紛争に触れ、「宗教が原因だと言うのは簡単だが、それは非常に近視眼的な見方」と指摘。どの宗教も調和とすべての人間の幸福を願っていると話し、「それぞれが信仰する教えに基づいて正しく心を開き、助け合っていくならば、より良い世界を築いていける」と力説しました。
その上で、対立は誤解によって生じると説明。自身がこれまで触れ合ってきた「耳の聞こえない人々」に触れ、「彼らは互いに目を見合い、表情を読んで意思の疎通を図る。元々、言葉の壁を持たないため、通訳なしで世界中を巡り、誰とでも調和を築ける」と述べ、「コミュニケーションに必要なのは思いやり。相手を知ろう、分かろうとする心が和解や尊厳につながる」と語りました。

(2012.07.20記載)