立正佼成会一食(いちじき)平和基金運営委員会(委員長=沼田雄司教務局長)は、7月中旬に発生した「九州北部豪雨」で大きな被害を受けた熊本県、同阿蘇市、大分県、福岡・八女市に計400万円の緊急支援を決定しました。
九州北部を中心に降り続いた豪雨は、各地で土砂崩れや河川の氾濫(はんらん)を引き起こすなど大きな被害をもたらしました。消防庁災害対策本部の発表では、7月27日現在、死者30人、行方不明者は3人。530軒の家屋が全半壊し、1万4千軒以上が床上・床下浸水の被害を受けました。道路の寸断や橋の流失などによる生活への影響が大きいほか、田畑や農作物の被害も甚大です。
被災地域を包括する北九州、南九州両支教区の教会には、これまでに会員宅の床上・床下浸水などが報告されています。
計400万円の緊急支援のうち、福岡・八女市には100万円を寄託。7月31日に田中一嘉北九州支教区長が同市役所を訪れ、三田村統之市長に目録を手渡しました。
また、大分県には100万円が支援され、8月2日に田中支教区長、廣澤清江大分教会長、綾部高士中津教会長が県庁を訪問し、同県災害対策本部に見舞金を寄贈することになっています。熊本県、同阿蘇市にはそれぞれ100万円が拠出され、山崎勝美熊本教会長が2日に県庁を、8日に同市役所を訪れ、各自治体に義援金を届ける予定です。
バングラデシュ豪雨・洪水被害にも
さらに、同運営委員会は6月下旬に発生したバングラデシュでの豪雨・洪水の被害に対し、50万円を拠出。被災者救援に当たる本会バングラデシュ教会に委託しました。
同教会コックスバザール支部は、コックスバザール県での深刻な被害を受け、6月28日に青・壮年部員を中心に救援隊を組織し、被災した130世帯に米の配給を実施したほか、医師である会員たちが無料で医療活動を展開。今回の見舞金も現地のニーズに従って食糧支援に充てられます。
(2012.08.03記載)
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