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2012年08月01日 バチカン諸宗教対話評議会のチェラータ名誉局長が来会

8月1日、バチカン諸宗教対話評議会名誉局長のピエル・ルイジ・チェラータ大司教、駐日教皇庁大使ジョゼフ・チェノットゥ大司教一行が立正佼成会を訪れ、WCRP(世界宗教者平和会議)日本委員会の庭野日鑛会長、杉谷義純理事長(天台宗寛永寺円珠院住職)と法輪閣で懇談しました。カトリックから東京大司教区教区長の岡田武夫大司教、立正佼成会から佳重夫人、庭野光祥次代会長、庭野統弘学林学長、根本昌廣外務部長、WCRP日本委から畠山友利事務局長が同席しました。

同諸宗教対話評議会の前局長であるチェラータ大司教は、3、4の両日に国立京都国際会館、天台宗総本山比叡山延暦寺(滋賀県)などを会場に開催される比叡山宗教サミット25周年記念「世界宗教者平和の祈りの集い」(同実行委員会主催)に出席するために来日。各地で日本の宗教者と懇親を重ねました。
懇談では、チェラータ大司教が同評議会議長ジャン・ルイ・トーラン枢機卿からのあいさつを庭野会長に伝えるとともに、長い間のバチカン教皇庁と本会の友好関係に触れ、敬意と感謝を表しました。庭野会長は来訪に対し謝意を伝え、ローマに赴く際には同評議会を訪問していることを述べました。また、比叡山サミット開催のきっかけとなった1986年にイタリア・アッシジで開催された「平和祈願の日」の集いに参加したことを話し、今回の「世界宗教者平和の祈りの集い」の実行委員会顧問として、チェラータ大司教に歓迎の意を表しました。さらに、WCRP日本委と同評議会との協力を推進していく意向を述べました。
杉谷師は、日本の宗教者とバチカンとの長い交流に言及。日本の宗教協力の現状に触れ、カトリックを含め対話から活動へと協力のステージが進んできたことを紹介しました。
チェラータ大司教は、教皇庁のトップだけでなく、地域のカトリック教会が宗教間対話を推進していくというバチカンの方針を強調。「対話は、言葉では簡単ですが、実際はそんなに簡単ではありません。本当の対話は、宗教的インスピレーションに基づき、法や政治、経済、文化などに束縛されないよう注意しなければいけない」と語りました。

(2012.08.10記載)