サウジアラビアのアブドッラー・ビン・アブドルアジーズ国王の主導による「アブドッラー国王宗教・文化間対話のための国際センター」(KAICIID)の理事会が2月1、2の両日、スペイン・マドリード市で開催され、立正佼成会からKAICIID理事の庭野光祥次代会長が出席しました。根本昌廣外務部長、WCRP(世界宗教者平和会議)日本委員会からは、和田めぐみ渉外部長が随行しました。
理事会の開催は、昨年11月のKAICIID開設以来2回目となります。
1月29日にマドリード入りした光祥次代会長は31日、市内レティーロ公園内パビリオンでのスペイン政府法務省主催プログラム(同省関係者、宗教者ら約300人が参加)に他の理事と共に出席。同市長、同国法務大臣のあいさつの後、同国宗教代表者らが諸宗教間対話、少数派宗教の現状などについて討議しました。KAICIIDのファイサル・ビン・アブドゥラーマン事務総長と理事が登壇し、フロアとの質疑応答の時間も持たれました。
2月1、2の両日に市内のホテルで行われた理事会では、「純粋な文化間・宗教間対話の推進による共生文化・社会の構築」というKAICIIDの真の意向をいかに対外的に知らしめていくかが中心テーマの一つとされました。この中で、世界の紛争和解に対する取り組みについて討議。光祥次代会長は、仏教的観点から、紛争やテロという状況下でも救命・人道活動などの善い行いが存在することを、最近の事例を挙げながら強調し、それを広く伝えていくことも大切と発言。KAICIIDとして、対話の文化をつくり上げるビジョン、戦略的な活動について検討することとなりました。
また、本年の活動として、5月にオーストリア・ウィーンで『他者のイメージ』をテーマに、対話や相互理解の模範となる実践を紹介し、互いに学び合うワークショップを開催することが了解されました。さらに、WCRP国際委員会、ユニセフ(国連児童基金)、KAICIIDの協働による「ウガンダにおける子どもの支援プロジェクト」実施、KAICIID理事のプロジェクト視察(3月14~17日)も合意されました。光祥次代会長も参加の予定です。
随行した根本外務部長はKAICIIDとのかかわりに関して、「理事である光祥さまの積極的な参画を通して、国際レベルでの文化間・宗教間対話の推進に向けた本会やWCRPの役割の重要性が改めて確認された」とその意義を強調しました。
(2013.02.22記載)
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