News Archive

2013年04月14日 本会一食平和基金運営委 平成24年次運営報告


「一食運動」の浄財により、各地でさまざまな支援活動が行われた(写真はアフガニスタンでの「人道緊急・復興支援」=提供・JEN)

立正佼成会一食(いちじき)平和基金」の昨年次(平成24年次)の運営報告が、このほど同運営委員会(委員長=沼田雄司教務局長)から発表されました。「貧困の削減」「環境保全」「難民支援」など10分野への支援総額は2億594万9470円。東日本大震災の被災者支援、「ゆめポッケ」など本会独自の平和活動をはじめ、国内外のさまざまな活動に役立てられました。

本会一食平和基金は、会員による「一食を捧げる運動」の実践を通した浄財を活用しています。昨年次は、「いのちの尊重」という観点から「貧困の削減」「環境保全」「難民支援」に重点を置いた取り組みを展開。「こころホット」プロジェクトをはじめ、東日本大震災の被災者に対する支援活動にも献金が役立てられました。
「貧困の削減」では、「アフリカへ毛布をおくる運動」で集められた毛布の輸送費など8事業に浄財が充てられました。WFP(国連世界食糧計画)が実施する「学校給食プログラム」では、貧困や食糧不足に直面するブータンの子供たちに学校で食事を提供し、栄養不足の改善や就学・進学率の向上につなげています。
紛争や災害で故郷を追われた人々を支援する「難民支援」では、5事業に献金を充当。一昨年から政府と反体制派の内戦が続くシリアでは、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)を通じ、避難者に食料や防寒具が配給されました。
「環境保全」の分野では2事業に浄財が役立てられました。JVC(日本国際ボランティアセンター)と協働で実施する「農業・環境・地域開発事業」では、貧困地域で自然資源を活用した持続的な有機農法を伝える活動を展開。南アフリカではHIV陽性者に家庭菜園作りを教え、経済的、精神的に自立した生活を送れるようサポートしています。
このほか、パレスチナ自治区ガザで発生した空爆や「九州北部豪雨」の被害に対する緊急支援など、さまざまな取り組みに浄財が活用されました。

(2013.04.12記載)