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2013年06月17日 日宗連 第2回宗教文化セミナー

『宗教は「家族」と「地域社会」を再生できるか』と題して6月17日、日宗連(日本宗教連盟)は第2回宗教文化セミナーを國學院大學で行いました。3回シリーズの初回にあたり、『悩める若者にどう向き合うか』を副題に3師が講演しました。

登壇したのは、カトリック司教で真生会館理事長の森一弘師、真宗大谷派僧侶で産業カウンセラーの三橋尚伸師、金光教結城教会長の大木光雄師。悩みの根底にあるものとして3師は「能力主義、効率主義」「親による過度な期待や押し付けと、子が無意識でそれに応えようとしていること」「自己否定」などを指摘しました。
そうした若者との触れ合いで大事なこととして、森師は「自分のいのちは深いところで大いなるいのちに生かされているとの自覚が、赦(ゆる)し、感謝し合う世界をもたらす」と話しました。三橋師は、聴き手の教えてもらう態度が必要と説明。「相手と同じ方向を見て歩くことが仏教の実践」と説きました。
宗教者の役割として三橋師は「自分が自分であっていい、生きることをあきらめないでいい世界があると知ってもらうこと」と述べました。大木師は、「宗教者は見えないものを見る感性を持ちたい」と期待しました。

(2013.07.07記載)