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2013年07月06日 日本宗教ネットワーク懇談会主催 第3回シンポジウム

日本宗教ネットワーク懇談会主催によるシリーズ「なぜ、いま宗教間対話なのか」第3回シンポジウムが7月6日、東京・港区の慶應義塾大学で行われました。テーマは『宗教と平和――今、この危機を乗り越えるために』。宗教者や研究者ら約90人が参加しました。

シンポジウムではまず、小林正弥千葉大学教授が問題提起。他国との武力衝突など、現在日本に突きつけられている課題についての見解や役割を問いかけました。
これを受け、第1部として小林教授を進行役に、高柳正裕・元真宗大谷派教学研究所所員、後藤俊彦・高千穂神社宮司、園田善昭・元ローマ教皇庁諸宗教対話評議会顧問、根本昌廣・立正佼成会外務部長の5人が意見を交わしました。
この中で、「自分の家族や国を守りたいという思いは人間として自然な感情」といった指摘がなされた上で、宗教者の具体的行動として、平和への祈りや政府への働きかけ、対立の仲介役となることなどが挙げられました。
根本部長は、「争いは互いの差異の否定や排斥によって生じる。敵・味方といった二項対立的な考え方をいかになくしていくかが重要」と話しました。
続いて第2部では、峯岸正典・宗教間対話研究所所長を進行役に、根源的な平和について話し合われました。パネリストからは、「大いなるものに対する感謝の念を持つこと」「隣人への奉仕の心」「いつも自分が正しいかどうか謙虚に心を見つめること」といったそれぞれの平和観が語られました。

(2013.07.12記載)