『東アジアの平和を促進するため、日韓の青年宗教者の役割を探る』をテーマに、WCRP(世界宗教者平和会議)日本委員会青年部会とKCRP(韓国宗教人平和会議)青年委員会による「第11回日韓青年交流会」が、7月27日から30日まで札幌ハウスユースホステルを主会場に開催されましたた。韓国からカトリック、圓佛教、天道教など7宗教、日本から弓矢八幡や孝道山など7教団が集い、両国からスタッフを含めて63人が参加。立正佼成会から本部スタッフ、青年部員ら12人が参加しました。
同交流会は、日韓の青年が宗教精神を発揮して真の信頼を築き、世界平和に貢献し得る人材を育成することを目的としたもの。1990年から2年に一度開催されています。
28日、参加者は『自殺防止』『ホームレス支援』『震災復興』『心のケア』のテーマ別に、両国の現状や課題について討議。信仰を持つ青年として、悩み、苦しむ人たちの心に寄り添う大切さなどを確認し合いました。
29日には日本聖公会の札幌キリスト教会を訪問。平和の祈りを捧げたあと、植松誠日本聖公会首座主教(WCRP日本委員会理事)による平和学習に臨みました。
この中で植松師は、平和を生み出すには、時として自分の主張や権利を抑え、相手を赦(ゆる)すことが必要との見方を示しました。また、北海道の先住民族、アイヌ民族など、過去に多くの罪のない人々が抑圧されてきた世界の歴史を説明。「皆さまのような青年たちが、日韓両国の希望です。過去の現実をしっかりと学び、平和の器となってください」と期待を寄せました。
このあと参加者は市内の野外博物館北海道開拓の村などで北海道の歴史を学んだあと、本会札幌教会を訪問。文化交流会を通し、友情を深め合いました。
参加した札幌教会青年女子部員の一人は、「相手を思いやる心や平和を願う気持ちはみんな一緒だと気づきました。この友情を大切にし、これからも一緒に平和に向けて取り組んでいきたい」と話していました。
なお、開講式に先立ち、韓国の参加者は本会札幌、札幌北両教会の会員宅14家でホームステイを体験しました。
(2013.08.09記載)
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