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2013年08月25日 各地で戦没者慰霊の集い

終戦から68年を経た夏、広島や長崎、沖縄では宗教者による戦争犠牲者の慰霊式典が行われました。参列した立正佼成会会員たちは、犠牲者に哀悼の誠を捧げ、世界の恒久平和実現を祈念しました。

◆諸宗教者と市民らが死没者に哀悼の意――広島

「原爆の日」を迎えた8月6日早朝、広島戦災供養会による「原爆死没者慰霊祭」が広島平和記念公園内の原爆供養塔前で開催されました。立正佼成会から世界連邦日本宗教委員会平和巡礼団の一員として赤川惠一外務グループ次長が出席したほか、鈴木孝太郎広島教会長が参列しました。参加者は原爆死没者に哀悼の誠を捧げるとともに世界の恒久平和を祈念しました。
また、広島教会では同日、「広島原爆犠牲者慰霊式」が行われ、会員250人が参加。奉献の儀で学生部員22人が千羽鶴、生花を捧げたあと、広島市に原爆が投下された午前8時15分に参加者全員で黙とうを行い、戦争犠牲者の冥福を祈いました。

◆庭野参務が慰霊祭と法要、祈念式典に参列――長崎

「長崎原爆忌」前日の8日夜、本会の長崎県下3教会が加盟する長崎県宗教者懇話会主催の「第41回原爆殉難者慰霊祭」が長崎市の原爆落下中心地公園で行われました。宗教者、市民ら約800人が参加。本会から庭野皓司参務が出席したほか、会員たちが運営を支えました。
慰霊祭では、お清めの儀、献水の儀に続き、県内の小学生らが平和への誓いを発表。WCRP(世界宗教者平和会議)日本委員会を代表して田中庸仁真生会会長(同委員会理事)が「慰霊のことば」を述べました。このあと犠牲者の冥福を祈り、参加者全員で黙とうを捧げました。
9日朝には長崎教会で「原爆犠牲者慰霊法要」が行われ、庭野参務が講話を述べました。また同日、長崎平和公園の平和祈念像前で行われた「被爆68周年長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典」(長崎市主催)にも庭野参務が本会代表として出席しました。

◆祈りと平和の集いに沖縄教会会員が協力――沖縄

『沖縄から世界へひろげよう平和の祈り』をスローガンに、沖縄宗教者の会(沖縄教会も加盟)主催の「第23回祈りと平和の集い」が15日、糸満市摩文仁の沖縄平和祈念堂で開催されました。各加盟教団の信者や来賓ら約500人が参集。同教会会員約80人が会場設営や集いの運営にあたりました。
当日は前田久吉・パーフェクト リバティー教団沖縄教会長が、「平和の心とは、相手を理解し認め合う、調和していく心。深く強い祈りを世界に発信していきたい」と開式の言葉を述べた後、各宗教宗派の儀式に則った平和の祈り、黙とうが捧げられました。学生代表3人による「誓いのことば」に続き、来賓あいさつ、代表者献花が行われました。
沖縄戦の経験者で遺族の本会沖縄教会会員は、「宗教者が平和の心を寄せ合うことは、沖縄戦で犠牲になった方たちが一番望んでいたことです」と語り、涙を浮かました。

(2013.08.23記載)