『活力ある組織・企業の再生を目指して――これからの日本の社会や企業のあり方と個人の生き方を問う』をテーマに、「人間と科学」研究学会(後援・中央学術研究所)による「第25回研究大会」が8月31日、東京・港区の南青山会館で行われ、同学会のメンバーら約60人が参加しました。
同学会は同研究所の客員研究員らで構成。人間の心のあり方に焦点を当てて研究を進め、毎年、研究大会を開催しています。
今回は、京セラオプテック株式会社元代表取締役社長の福永正三氏が、大会テーマに基づいて基調講演。福永氏は、師事する京セラ創業者の稲盛和夫氏から学んだこととして「思いはかなう」という強い信念や、感謝する心、思いやりの心などを挙げました。
その上で、実行する大切さを強調。「実行することで、結果が出る。結果が出たら、反省すればいい。そのことによって、人間は成長するのです。反省したことを意識していけば、行動が変わり、習慣になります」と述べました。
さらに、京セラオプテックの社長として経営にあたった体験を述懐。「謙虚な気持ちを忘れない」「気持ちよくあいさつする」「自分の思いは必ずかなうという強い気持ちを持ち、高い目標を持つ」といったことを胸に努力と精進を重ね、社員一人ひとりとコミュニケーションを図り、活力ある会社づくりを目指した結果、赤字経営から黒字に転換できたことを語りました。
この後、『ITで変わる組織と社会への対応』と題してITコンサルタントの横松繁氏、『病院委託業務全体像と病院委託業務の事例研究――院内清掃業務』をテーマに東洋大学の大坪宏至教授、株式会社病院システム主任研究員の大谷勇作氏が講演しました。
続いて、パネルディスカッションが行われ、福永氏、横松氏ら6人が、自分を変えることで組織を活力あるものにするための心構えや、ネット依存症の注意点などについて意見を述べました。
(2013.09.06記載)
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