2013年09月15日
中央学術研究所「第6回善知識研究会」
『少子高齢社会における女性の生き方の多様化と立正佼成会の役割――家庭・子育て・介護・仕事における男女協働』をテーマに、中央学術研究所による「第6回善知識研究会」が9月15、16の両日、セレニティホールなどで開催されました。「講師研究会」を兼ねたもので、同研究所講師、客員研究員、医療、教育、法曹など各界で活躍する会員ら約130人が参加しました。教団から庭野日鑛会長、庭野光祥次代会長、渡邊恭位理事長が出席しました。
15日、『変わる家族・子育て、介護、仕事・地域コミュニティ』と題して宮本みち子放送大学教養学部教授が基調講演。景気の悪化による共働き世帯の増加、男女の生涯未婚率の上昇といった現状に触れながら、結婚や出産という女性の「標準的なライフコース」が消滅しつつあると説明しました。それによって進学や出世など自己の成長を求める傾向が強まり、晩婚化や少子化につながっていると述べました。
さらに、女性が生き方を変えて社会で活躍するようになった一方、家族を養えるだけの給料が得られず、稼ぎ手としての役割を果たせない男性が家庭や社会に居場所を見いだせなくなっていると指摘。それが、高齢者の孤独死の7割を男性が占める結果につながっているとし、「近隣住民とあいさつを交わすなど、常日頃から人とかかわることが大切。佼成会のような温かい交流を地域に広めてほしい」と語りました。
基調講演を受け、参加者は六つの分科会に分かれて、家庭生活や教育、介護、仕事における男女協働のあり方について意見を交わしました。
16日は、分科会、全体会議が行われ、女性が生きやすい社会の実現に向けた佼成会の役割などを話し合いました。
(2013.10.04記載)
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