法話に立った庭野会長は、庭野開祖の遺徳を偲ぶとともに、何事も自らを高める縁と受け止める大切さを説いた
「開祖さま入寂会(にゅうじゃくえ)」式典が10月4日、大聖堂はじめ全国各教会で挙行されました。大聖堂には会員約3600人が参集。14年前に入寂した庭野日敬開祖の遺徳を偲(しの)ぶとともに、「追慕」「讃歎(さんたん)」「報恩感謝」の思いを深め、さらなる精進を誓いました。大聖堂での式典の模様は全国に衛星中継されました。
大聖堂での式典では、全国支部長代表16人による「献供(けんく)の儀」に続き、「開祖さまとの対話」の時間が設けられました。続いて、庭野光祥次代会長を導師に読経供養が行われ、庭野日鑛会長の「報恩讃歎文」が奏上されました。
次いで、佼成三和会の阿相憲市元教団理事が『開祖さまを偲んで』と題し、体験を発表しました。昭和49年、安城教会長に就任した際、庭野開祖から謙虚な心で多くの人の支えとなるよう指導を受けた体験を述懐。現在も著書の拝読などを通して庭野開祖の教えを学んでいると語り、「開祖さまのご遺徳をかみしめ、(人に喜びを)与えられる余生を送れるよう精進したい」と誓願しました。
焼香後、法話に立った庭野会長は、人間が苦悩するのは物事を自己流にとらえるためであり、問題の原因は相手にあると見ることで人間関係を悪くしていると指摘。自分を戒め謙虚になる大事さを示した上で、「周囲の方々におかげさまという感謝を忘れない。その心がとても大切なこと」と語りました。
また、人間はすべての人の救われを願ってこの世に生まれてきたという「願生(がんしょう)」の思想に触れ、「多くの人が救われることが無上の喜びという菩薩の心を、私たちは開祖さまからご指導を頂いて、今、徐々に培っているところです」と述べました。
このあと、光祥次代会長があいさつに立ち、伊勢神宮の「式年遷宮・遷御(せんぎょ)の儀」に参列したことを会員に報告しました。
式典に先立ち、庭野開祖の「お舎利」が奉安される一乗宝塔で「開扉(かいひ)の儀」が行われ、庭野会長の手により扉が開かれました。
(2013.10.11記載)
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