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2013年11月08日 新宗連 第2回「現代社会と信教の自由公開講座」

新宗連(新日本宗教団体連合会)の第2回「現代社会と信教の自由公開講座」が11月8日、セレニティホールで開催され、約100人が参加、立正佼成会から庭野統弘学林学長が出席しました。テーマは『「信教の自由」と「政教分離」――憲法改正論議の現状と課題』。同講座は、憲法が保障する「信教の自由」と「政教分離」の原則が直面する諸課題について考えるもの。

当日は、平野武龍谷大学名誉教授が基調発題。「信教の自由」とは信仰の自由や儀礼、行事などの宗教行為、宗教団体の集会などが保障されるものであると述べました。また、「政教分離」について、「国家権力は、すべての宗教に対して中立の立場でなければならない」と説明しました。
その上で、自民党が公表した「日本国憲法改正草案」では、国家権力を制限する力が弱まるとの懸念を表明。さらに、社会的儀礼、習俗的行為の範囲内で国や地方自治体などの宗教的活動を容認することは「政教分離」の原則を変える可能性があると指摘しました。
このあと、斎藤謙次新宗連事務局長をコーディネーターに、平野氏、本山一博玉光神社権宮司、金子昭天理大学おやさと研究所教授、島薗進上智大学教授によるパネルディスカッションが行われました。この中で、「信教の自由」「政教分離」について、宗教界全体としてさらに学びを深めていく重要性が確認されました。

(2013.11.15記載)