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2013年11月15日 「開祖さま生誕会」 庭野会長、慈悲の精神 説き示す


庭野日敬開祖の生誕を祝い、法華経の広宣流布を誓う「開祖さま生誕会」。式典では、振り袖姿の青年女子部員16人が奉献の儀を行った

「開祖さま生誕会」が11月15日、大聖堂はじめ全国各教会で行われました。約3800人が参集した大聖堂での式典は各教会に衛星中継されたほか、インターネットで海外教会・拠点に配信されました。

大聖堂の式典で、体験説法に立った沖縄教会青年総務は、交通事故を起こした父親が同時期に大腸がんによって入院したことを受け止められず、信仰の意味を見失いかけたことを述懐。サンガに胸の内を聞いてもらい、退院した父親と繰り返し事故の相手を見舞う中、「良い現象を求めて信仰するのではなく、何事も前向きに受け止める心を養うために宗教を持つ」と気づけた体験を語りました。
また現在、視力が低下する目の病を抱えるが、新たな学びを得る縁と受け止め、庭野日敬開祖のように寛容な人柄を目指し、布教に取り組みたいと決意を述べました。
このあと、讃歎(さんたん)歌『誓いを胸に』の合唱に続き、庭野会長が登壇しました。法話の中で庭野会長は「慈悲」の意味に触れ、「慈」という文字は人々に利益(りやく)や安楽を与える慈(いつく)しみの心、「悲」は人々の苦しみに同情し救い出そうとする哀れみの心を表していると説明。「慈悲」の精神は仏教の根本思想、行動原理であるとして、「悩む人々に共感し、直ちにその苦を除き去ろうと自ら動き出す態度を慈悲行というのです」と述べました。
さらに、すべての物質が元素によって構成されていることに触れ、「宇宙に存在するあらゆるものが根底で結ばれている」と解説。人間として生かされている不思議さに気づく大切さを強調し、「自分のいのちを尊重する人は他の人のいのちを尊重し、お互いに合掌礼拝(らいはい)できるのです」と説きました。
式典後、第二団参会館で祝賀会が開かれ、退任役職者ら約280人が集いました。

(2013.11.29記載)