「成道会」に参加した会員たちは、釈尊の慈悲を深くかみしめ、布教伝道を誓った
釈尊が悟りを開いた意義をかみしめ、報恩感謝の心でさらなる菩薩行の実践を誓願する「成道会」式典が12月8日、大聖堂はじめ全国各教会で行われました。大聖堂での式典には、全国から会員約3400人が参集しました。法話に立った庭野日鑛会長は、あらゆるものに生かされていることを自覚し、感謝の心で生きる大切さを説きました。
式典は、釈尊の成道を解説するナレーションで始まり、芳澍女学院情報国際専門学校生、学林光澍生、同海外修養生ら48人による奉献の儀が行われました。続いて庭野光祥次代会長を導師に読経供養が行われ、光祥次代会長が庭野会長の「啓白文」を奏上しました。説法に立った小山智唯大垣教会長は、大学生時代、手どり修行に明け暮れた日々を述懐。その後、青年教務員として10年間、青年一人ひとりの話を聞き切ることを通して、人が育つ原点は「待つこと」にあると学んだ体験を語りました。
さらに、結婚後、妻が切迫早産で入院し、幼い娘と生活することになり、改めて妻のおかげに気づいた経験を披歴。同時に、娘と触れ合う時間を持てることに感謝できた喜びを述べました。その上で、今月赴任した大垣教会で、会員と一体となって喜びあふれる菩薩行を実践したいと誓願しました。
法話に立った庭野会長は、『春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえて冷(すず)しかりけり』という道元禅師の和歌を紹介。季節にはそれぞれの良さがあるとの解釈を示した上で、人も本来、皆それぞれ素晴らしいものを持っていると説明しました。
また、人は水、空気、太陽、木の葉一枚すら自分でつくることはできないと語った上で、「生かされている私たちは、他の一切に感謝するしかありません。そのことを教えてくださるのが仏さまの教えです」と説きました。
さらに、「人間の悩み苦しみは執着である」と2500年前に悟った釈尊の成道の内容に言及。「執着を捨て、執着にとらわれなければ人間は楽になれるのだと説かれたお釈迦さまの教えを、これからも味わっていきたい」と述べました。
(2013.12.13記載)
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