立花産業株式会社は、同社の創立50周年を記念する社会貢献事業として、スリランカに「たちばな諸宗教幼稚園」を開設しました。この事業は、WCRP(世界宗教者平和会議)スリランカ諸宗教評議会(IRC)との連携によるもの。2月21日に現地で開園式が挙行されました。
同社は、昭和39年9月に立正佼成会の事業体として創設され、釈尊の教えに基づいて教団諸活動に貢献することを使命に、保険・商事事業に取り組んできました。今年、創立50周年を記念する社会貢献事業として、WCRP国際委員会を通じて同スリランカIRCと連携し、同国バブニヤ県・スマナラマ寺院の境内に「たちばな諸宗教幼稚園」を開設することを決定しました。同園は、近年まで民族間の対立が続いた同国で、諸宗教(仏教、ヒンドゥー教、キリスト教)・諸民族(シンハラ、タミル)の子供たちが通う初の幼稚園。来年度には、イスラームの子供たちも通園する予定です。
21日には、ベランウィラ・ウィマララタナ・テロ大僧正(WCRPスリランカIRC会長)はじめ同国の諸宗教者、同社の平野修社長ら10人、WCRP国際委から同トラスティの酒井教雄佼成学園理事長、3歳から5歳までの園児57人、市民ら合わせて約200人が参集し、開園式が行われました。
同園の財団管理委員会と同社による合意書署名のあと、ベランウィラ師があいさつ。「平和のために宗教があり、この幼稚園はそのモデルとなる。子供の成長がなければ発展はない」と同園に大きな期待を寄せました。また、平野社長は庭野日敬開祖の世界平和への願いに触れた上で、「皆さんが仲良く学ぶことがスリランカの平和につながります」と園児に語りかけました。
同社は、当面の計画として、園舎の改修費はじめ3年間の運営経費、人件費を支援。今後も現地と交流を図る意向です。
(2014.3.07記載)
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