一食運動の実践を通した浄財は、25年次も国内外の支援活動に役立てられた(写真は南スーダンでの緊急衛生改善支援事業=提供・ジェン)
立正佼成会一食(いちじき)平和基金の平成25年次運営報告がこのほど、同基金運営委員会(委員長=沼田雄司教務局長)から発表されました。支援総額は2億2961万6047円。昨年次から5年間の中期運営方針に基づき、「貧困(飢餓)の解消」「教育・人材育成」「緊急救援・復興支援」を重点分野として、国内外のさまざまな事業に献金が役立てられました。
立正佼成会一食平和基金は、会員が貧困や紛争など困難な状況に苦しむ人々に思いを馳(は)せ、月に数回食事を抜いて節約分を献金する「一食を捧げる運動」の浄財を活用しています。
WFP(国連世界食糧計画)などの報告では、世界人口の8人に1人にあたる約8億4200万人が十分な食事を得られず栄養不足の状態で生活しています。
こうした現状を受け、「貧困(飢餓)の解消」の分野では、WFPと協力して慢性的な食糧不足に直面するブータンの子供たち約3万7千人に学校給食を提供し、栄養不足の改善や初等教育の普及にあたりました。また、庭野平和財団が進める、社会的に弱い立場に置かれた女性や先住民族の自立支援などにあたる「南アジアプログラム」をはじめ4事業に資金助成を行いました。
貧困の根本的な解消に向けた「教育・人材育成」では、紛争や対立で傷ついた世界の子供たちにおもちゃや文房具をおくる「親子で取り組むゆめポッケ」など8事業を支援。フィリピン・バターン州の貧困家庭を対象とした奨学金事業では、49人の大学生に学費や交通費を支給しました。
◆震災被災者の心のケア
「いのちの尊重」という観点に基づく「緊急救援・復興支援」では、国内外で発生した豪雨や地震などの被害に対する緊急救援活動に資金を拠出。加えて、東日本大震災の被災者に精神的なケアなどを行う本会の「こころ ひとつに」プロジェクトにも献金が充てられました。
このほか、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)と共に実施する、紛争を逃れたシリア難民に住居や食料などを提供する救援事業、特定非営利活動法人ジェンと協働し、衛生環境の改善などを通して人々の自立を支援する「人道緊急・復興支援」などに浄財が活用されました。
(2014.4.11記載)
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