News Archive

2015年07月15日 大聖堂はじめ全国各教会で「盂蘭盆会」式典 先祖のみ霊に真心からの供養


法話に立った庭野会長は盂蘭盆の故事を紹介し、仏道修行に励み、教えを学び、実践し、伝えることが一人ひとりの救われにつながると明示しました

先祖のみ霊(たま)に真心からの回向供養を捧げるとともに、さらなる布教伝道を誓う「盂蘭盆会(うらぼんえ)」式典が7月15日、大聖堂はじめ全国各教会で厳修されました。大聖堂には会員約3300人が参集しました。


読経供養の中で、光祥次代会長と「教師」資格者が戒名を奉読しました

式典では、青年女子部員16人による奉献の儀のあと、庭野光祥次代会長を導師に読経供養が行われました。この中で、光祥次代会長はじめ「教師」資格者256人が戒名を奉読。光祥次代会長が庭野日鑛会長の回向文を奏上し、焼香を行いました。
続いて、鰍沢教会支部長(64)が体験説法。会員教育を通して固定観念が強い自身の心を見つめ直し、人との触れ合いの中で相手の良さを発見し、自分を高めてくれる尊い存在と感謝できるようになったと発表しました。さらに、自分の悩みの解決にとどまらず、他者の幸せを願い、行動できるようになったサンガの姿を報告し、改めて教えの素晴らしさをかみしめ、法華経に出遇(であ)えた喜びを語りました。
このあと、庭野会長が焼香し、法話に立ちました。「盂蘭盆」の語源であるサンスクリット語の「ウランバナ」には、逆さ吊りを表現する「倒懸(とうけん)」という意味があると説明し、自らの自我や自己中心性のために、ものごとを素直に受け取らず、道理と逆さまの見方になっていることが苦しみのもとであると強調。現代に継承されている「迎え火」「送り火」や墓参り、盆踊りなどの先祖供養の習わしなどにも触れ、「『盂蘭盆』の起源が現代人に多くの示唆を与えている」と述べました。
また、餓鬼道(がきどう)に落ちた母親を救いたいと願う目連(もくれん)尊者に、釈尊が布施の大切さを説いた盂蘭盆の故事を紹介。「我等と衆生と皆共に佛道を成ぜん」との願いに基づいて、自己中心的な心を離れ、教えを学び、実践し、多くの人に伝えていくことが一人ひとりの救われにつながると示しました。

(2015年7月23日記載)