今年で13回目を迎えたアイラブ団参。感想発表では、仲間と出会えた喜びと、次回への参加表明が多く聞かれました
「耳の聞こえない人・聞こえにくい人の参拝(第13回アイラブ団参)」(同実行委員会主催)が10月31日、11月1日の両日、本部施設で開催されました。今年のテーマは、『輪になろうサンガ つなげよう笑顔~仲間とのふれあいをとおして善き縁を広げ未来への種をまこう~』。聴覚に障がいのある会員をはじめ、手話通訳ボランティア、付き添いを合わせ全国から69人が参加しました。
31日午後、法輪閣第5会議室で行われた「つどい」では、高知教会会員(73)が体験説法を行いました。11年前に初めて同団参に参加し、本仏に手を合わせる参加者たちの姿に感動したことを述懐した上で、今年6月にご本尊を勧請し、供養を通して両親に感謝を捧げることができた喜びを発表。「仏さまの教えを学び、自宅で法座をするのが夢」と目標を語りました。このあと、社会貢献グループの那須弘友紀次長があいさつを述べました。
夜には、『言葉に込められた思い』と題した「法華経勉強会」が第二団参会館で行われました。講師を務めた庭野平和財団の保科和市氏は、ろう者に伝わりにくい教えの意味合いを解説。「かみしめ」は、漢字で表すと「噛み締め」であり、「食べ物をよく咀嚼(そしゃく)して味わうように、仏さまの教えも繰り返し味わい、実践していくこと」と説明しました。
翌日、参加者は大聖堂の「朔日(ついたち)参りご命日(布薩=ふさつ=の日)」式典に参加。手話通訳と要約筆記を介し、庭野日鑛会長の法話や体験説法に触れました。式典後の法座では、互いに学びを発表し合いました。
実行委員長(33)=板橋教会=は、「教会では手話通訳者がいないことから、十分に意思疎通できず苦労しているろう者が多くいるのが現状です。年に一度、こうして集まることで教えについて意見を交わし、悩みなどを語り合う場になればと願い、臨みました」と話しました。
初参加の三郷教会会員(60)は、「多くの仲間が自らの障がいを受け入れて生きていることを知り、前向きになれました。今後も、いろいろな方と交流を深め、その経験を教会でお伝えしていきたい」と語りました。
(2015年11月 5日記載)
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