平成27年度「一食(いちじき)ユニセフ募金」贈呈式が11月21日、「青年幹部会」の席上、大聖堂で行われ、中津川教会少年部長(54)から公益財団法人日本ユニセフ協会の早水研専務理事に目録が手渡されました。募金総額は5400万6345円。同募金がスタートした昭和54年(国際児童年)からの累計額は68億円を超えました。
立正佼成会では3カ月間のキャンペーン期間(「青年の日」を含む4月1日~6月30日)を中心に、年間を通じて街頭募金やバザーを展開。今年新たに『母と子の こころとからだに栄養を』とのテーマを掲げ、市民に協力を呼びかけてきました。
浄財は、ユニセフがWCRP(世界宗教者平和会議)国際委員会と連携して実施する「エボラ出血熱の影響を受けた子どもの心のケア(シエラレオネ)」「内戦とエボラ出血熱の脅威に晒(さら)された子どもの保護(リベリア)」事業のほか、「はじめの1000日」キャンペーンを通じた母乳育児の推進と栄養習慣の改善(グアテマラ)などに充てられます。
贈呈式では、中津川教会青年男子部長(32)が街頭募金を通して得た気づきを発表。少年部員が道端の花を摘んで募金に協力してくれた市民に渡す姿を目にし、温かな思いやりは人から人へ広がっていくと実感したと述べ、「温かい心を育む活動をさせて頂き、ありがとうございました。これからも地道に実践したい」と誓願しました。
あいさつに立った早水専務理事は37年にわたる本会の支援に謝意を表したあと、昨年西アフリカを中心に流行したエボラ出血熱への対応に言及。感染予防の啓発活動や患者の心のケア、エボラ出血熱で家族を失った子どもの保護など継続的な支援活動により終息に向かっていると報告しました。
また、5歳未満児の約半数が慢性的な栄養不良にある中米・グアテマラでは、出生前から2歳になるまでの1000日間、栄養習慣の改善と母乳育児の推進に取り組むほか、特に保健師の育成に努めていることを紹介しました。さらに、開発途上国に限らず、貧困や虐待といった世界各国の子どもが直面する諸問題への支援を目指す方針を示し、「すべての子どもたちが心身共に守られる社会を築くため、ご協力願いたい」と訴えました。
(2015年12月 3日記載)
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