2016年01月09日
WCRP日本委 杉谷理事長名で声明を発表 北朝鮮の水爆実験を非難
WCRP(世界宗教者平和会議)日本委員会は1月9日、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)が同6日に行ったとされる水素爆弾実験に対し、杉谷義純同日本委員会理事長(天台宗宗機顧問)名で声明を発表しました。
声明では、今回の核実験が国際社会が築いてきた核不拡散体制に対する挑戦であり、北東アジアの国々の不信を増長させるものと指摘。さらに、平和を願い被爆体験を語り続ける日本の被爆者の思いを踏みにじり、世界の人々の良心を裏切る行為と強く批判しました。
一方、北朝鮮が自ら国際的孤立を深め、自国民に死活的な困難と犠牲を強いることに、宗教者として深い危惧を示しました。加えて、核兵器を保有しながら同国の核実験を非難する核保有国に対し「改めてその矛盾した姿勢を改めるよう」訴え、国連はじめ各国政府へ核兵器の例外なき廃絶実現に尽力することを要請。今後も日本の宗教者としてWCRP国際ネットワークと連携し、平和に対する深い祈りと粘り強い対話を通じて国際世論に核軍縮を訴えていく意向を示しました。
(2016年1月14日記載)
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