熊本教会が包括する、益城町、御船町、南阿蘇村などで甚大な被害を受けました。南阿蘇村では、道路が寸断され、布教がままならない現状です。
被害を受けた支部では、主任さんを中心に物資を配りながら、会員の安否確認や被害状況の把握に努めています。これまでの報告で、お亡くなりになられた方、ケガをされた方がいることが分かってきました。改めて、亡くなられた会員さんのご冥福をお祈り申し上げます。
建物の被害は数え切れないほどあり、避難所での生活を余儀なくされている会員さんも少なくありません。車中での生活を強いられている会員さんもおります。皆さん、一日も早く自宅に帰りたいのですが、余震が続いており、なかなか帰れず、つらい思いをされています。
ある会員さんは、余震が恐くて布団に入っても寝られず、電気も消せないまま3時、4時まで、眠れずにいると話してくれました。今後、こうした精神的な苦しみが増えていくように思えます。
教会では本震発生後から、避難所に指定され、多くの被災者を受け入れました。また、自分自身も被災し、大変な状況でありながら、会員さんのために奔走している支部長さん、主任さん、会計さんがいらっしゃいました。「まず人さま」の心で動かれるサンガの姿を通して、改めてみ教えの尊さを実感させて頂きました。
布教では、支部長さん、主任さんを中心に被災した会員さんへの手どりを徐々に展開できるようになりました。その中で震災後、初めて会え、涙を流しながら喜び合えたことなどを聞かせてもらい、サンガの絆の強さを教えてもらいます。
震災直後から南九州支教区をはじめ九州の各支教区、また全国の皆さまにご支援を頂き、誠にありがとうございます。全国の皆さまが応援してくださっているという気持ちがとてもうれしく、熊本教会全会員の励みになっています。
全国の皆さまから寄せられたお気持ちを見舞金という形で被災した会員さんに、一軒一軒回りながら手渡すことも5月14日から始めました。
「青年の日」には近隣教会のサンガが、被災した会員のためボランティアに取り組み汗を流してくださいました。その姿はとても頼もしく、また、仏さまのように尊く見え、とても感動しました。
熊本教会では地震復興スローガンとして『がまだす 熊本 ありがとう にっぽん』を掲げています。全国の皆さまからのご支援に「ありがとう にっぽん」の気持ちでいっぱいです。そして、熊本の方言で、「頑張る」という意味の「がまだす」。自分たちを奮い立たせることと感謝の気持ちで、これからも熊本教会のサンガと共に精進してまいりたいと思います。
(2016年5月20日記載)
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