開祖記念館の「開館10周年記念セレモニー」で「お言葉」に立った庭野会長は、より一層布教に邁進(まいしん)することが信仰者の使命と述べました
開祖記念館の「開館10周年記念セレモニー」が6月4日、館内中央のシンボルプラザで行われました。庭野日鑛会長が出席。来賓、教団役職者、会員ら268人が参加しました。当日は、新規展示物の「除幕の儀」が行われ、庭野会長の書『温習(おんしゅう)』と手形陶板が披露されました。セレモニーに合わせ、同記念館は、来館者が直接触れられる体験型の展示を増やすなど常設展示の一部をリニューアルしたほか、新たな企画展示もスタート。さらに、同記念館のホームページとフェイスブックの公式ページが開設されました。
庭野日敬開祖の足跡を顕彰する開祖記念館は平成18年、『開祖と出会い、開祖に学び、開祖を伝える』をコンセプトに、開祖生誕100年記念事業の一つとして開館しました。常設展示は、庭野開祖の生誕地、新潟・十日町市菅沼の四季をイメージしたシンボルプラザを囲み、庭野開祖の少年時代、法華経との出遇(であ)い、大聖堂建立、宗教協力の道のり、法燈継承の願いを伝える内容となっています。
開館10周年を記念し、庭野開祖筆「体内経(自我偈)」の彫金や菅沼の立体模型などが新たに展示されました。また、庭野開祖の愛用した衣類を身に着けることができるコーナーも設けられました。新設されたホームページでは、総合監修を務めた松岡正剛編集工学研究所所長の動画メッセージやイベント情報などが紹介されています。
開館記念日に行われたセレモニーでは、庭野隆市館長のあいさつ、山野井克典元理事長の祝辞に続き、庭野会長、川端健之理事長による「除幕の儀」が行われ、庭野会長の書と手形陶板が披露されました。「お言葉」に立った庭野会長は、菅沼で過ごした少年時代を述懐し、「開祖さまの教えに導かれた私たちは、布教という大きな使命をしっかりと肝に銘じて前進させて頂きたい」と述べました。
閉式後、庭野会長は法輪閣1階の特別展示室を訪れ、同日に公開が始まった『開祖が出会った先達の書画』展を見学しました。
なお、特別展示は12月15日まで。初公開の「紺紙金字法華経開結并十巻」(重要文化財)や庭野開祖筆「七佛通戒偈書并画」、「釈迦苦行図」のほか、庭野開祖の達磨図とともに、手本とした白隠慧鶴、狩野探幽らの作品が展示されています。
セレモニーに参加した鰍沢教会会員(57)は、「草創期の修行の展示を見るたび、信仰の原点を振り返ることができて有り難い。今日も新たな出発を心にお誓いしました」と話しました。
庭野館長は、「基本に忠実に学ぶ姿勢を生涯貫かれた開祖さまの素晴らしさを、広くお伝えすることが当館の役割です。多くの方に何度でも足を運んで頂き、感じたことをまた他の方々に五十展転(ごじゅうてんでん)して頂けるよう、『布教伝道する開祖記念館』を目指したい」と語りました。
(2016年6月 9日記載)
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