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2016年08月29日 イタリア中部地震被害に一食平和基金から緊急支援

イタリア中部ノルチャ付近を震源地として8月24日に発生した大地震(マグニチュード6.2)の被害に対し、本会一食(いちじき)平和基金運営委員会(委員長=根本昌廣宗教協力特任主席)は29日、200万円の緊急支援を決定した。現地で救援活動を行うフォコラーレ運動(カトリック在家運動体、本部・ローマ)と聖エジディオ共同体(本部・ローマ)に、それぞれ100万円の浄財が寄託される。

イタリア政府の発表によると、同地震による死者は290人を超え、負傷者は400人に達した。自宅の倒壊などにより避難した人は数千人に上り、テントや避難所での生活を余儀なくされている。
がれきの下敷きになった行方不明者の救出作業が進められているが、現場付近は山あいにあり、難航を極めている。中でも230人以上が死亡したラツィオ州アマトリーチェでは、石造りの古い建物の大半が崩壊したほか、相次ぐ余震で道路や橋などの損害も拡大している。
こうした状況に対し、フォコラーレ運動は今後、自宅を失った被災者に対し、宿泊施設などを提供するほか、スポーツや音楽セラピーによる心的ケアなどの復興支援を実施。聖エジディオ共同体は、被災者の中でも、高齢者や子供など社会的に弱い立場にある人に食事提供や医療支援を予定している。一食平和基金による緊急支援はこれらの活動に役立てられる。

(2016年9月 8日記載)