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2016年09月02日 新宗連「第30回教団人セミナー」

新日本宗教団体連合会(新宗連)の「第30回教団人セミナー」が9月2日、大阪普門館で開催され、加盟教団の役職者など29人が参加、本会から澤田晃成総務部部長、松本貢一近畿支教区長(大阪教会長)らが参加した。

当日は、『超高齢化社会における男性問題――妻の病気の9割は夫がつくる』をテーマに、大阪樟蔭女子大学の石蔵文信教授が講演した。
石蔵教授は、昨今、急増する結婚20年以上の夫婦の「熟年離婚」について、その原因の多くは夫側にあると指摘。特に、定年を迎えた男性は仕事という生きがいを失った後、地域社会に溶け込めず、妻への過度の依存傾向や、暴力や暴言などでストレスの矛先を妻に向ける傾向にあると説明した。
その事例の一つとして、定年を迎え、することもなく、一日中家で過ごす夫に食事を作ることが苦痛となり、精神的に追い詰められた妻がうつ病を発症させる「昼食うつ」という現象を紹介。熟年夫婦が良好な関係を築いていくためには、夫がこれまで家庭を支えてくれた妻に感謝し、積極的に家事を手伝うなどの行動が必要とした上で、「奥さんを名前で呼ぶなど、個人として尊重する気持ちが大切です。まずは、『ありがとう』『ごめんなさい』『愛している』の三つの言葉かけから始めてみましょう」と呼びかけた。

(2016年9月 8日記載)