2016年10月05日
川端理事長 バチカンで開かれたスポーツと信仰に関する世界会議でスピーチ
『人類に奉仕するスポーツ』をテーマに、スポーツと信仰に関する初の世界会議が10月5日から7日まで、バチカンで行われた。全ての人が、人類共通の価値である「慈しみ・尊敬・愛・啓発・均衡・喜び」の6項目を等しく享受できる世界を実現していくことが目的。バチカン文化評議会が主催し、国連と国際オリンピック委員会(IOC)が協力した。
会議には、諸宗教者、国際機関の代表、競技者、プロスポーツ団体の運営者、NGO代表、競技大会を支援する企業の代表者など約250人が参加。諸宗教の代表15人の一人として本会から川端健之理事長が出席した。
5日、ローマ教皇パウロ六世ホールでの開会式では、教皇フランシスコと潘基文国連事務総長、トーマス・バッハIOC会長らがスピーチ。スポーツを通じた平和への貢献、寛容と和解の促進、さらに貧困や障害などによってスポーツから遠ざけられている人々が取り組める社会の実現などについて発言した。
6日には午前、午後に分科会が開かれ、川端理事長は、『経済的な障害』『国際組織』をテーマにした分科会に参加。7日朝には、「朝の祈り」の席上、川端理事長がスピーチを行った。
この中で、川端理事長は、一人ひとりのいのちは、両親や祖父母、数多くの先祖から受け継ぎ、同時に日光や水、空気など宇宙のあらゆるものに支えられて存在する尊いものであると強調。また、やがて死すべきものの、かけがえのない今を生きているとし、「いのちの真実のすがたを見つめると、人間は皆、他と比べようのない、尊厳ある、絶対の存在であることに気づきます。オリンピックに譬(たと)えるなら、誰もが『ゴールド・メダリスト』」と語り、分断や対立、差別を乗り越えて尊重し合う社会の実現を訴えた。
(2016年10月20日記載)
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